Bluetooth v4.2
Bluetooth テストセット MT8852B
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Bluetooth テストセット MT8852Bは、Bluetooth Core仕様バージョン1.2、2.0、2.1、3.0+HS、4.0、4.1、4.2に対応し、Bluetooth SIGのテスト仕様に準拠したRFテストが行えます。BluetoothモジュールやデバイスのRFテストや接続性テストなどの多くのテスト項目に対応しており、R&Dや製品検証、製造工程での幅広い用途に利用できます。
Bluetooth v4.2対応機能(オプション)
- 送信テスト:解析対象のデータ長が37オクテットから255オクテットに拡張
- 受信テスト:最大出力データ長を255オクテットに設定
- EUTコントロール:MT8852Bに直接接続されるBluetooth Smart/Smart Readyデバイス(EUT)に対して試験パケット長を255オクテットに設定
リーフレット:BLE Data Length Extension Option
Bluetooth v4.2デバイスのRFテストには、これらの機能に対応したテスタ、またはソフトウェアが必要です。
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M2MとIoTを推進するBluetooth low energy
- 2014年12月3日、Bluetooth SIGは、Bluetooth low energyのアップグレード規格であるBluetooth v4.2を発表しました。
- 2010年に低消費電力技術であるBluetooth low energyがリリースされて以降、スマートフォンやタブレットでの使用が増加しており、多くの新規アプリケーションが提供されています。
- 2013年に発表されたBluetooth v4.1では、IPv6や自動再接続などの機能強化に対応しています。
- これまでリリースされたウェアラブル端末の96%は、Bluetooth Smartが使用されており、ウェアラブル端末のデファクトスタンダードになりつつあります。
Bluetooth v4.2 – バリュープロポジション
IoTを実現 |
高速化 |
スマート |
インターネットプロトコルサポートプロファイル
(IPSP) |
最大10倍の容量:ペイロードサイズ拡張
(27オクテット → 251オクテット) |
電力効率向上
(プライベートアドレスの解決をホストからコントローラに移動) |
HTTPプロキシサービス
(HPS) |
大容量データ転送用に最大2.5倍の高速化 |
暗号キー生成の業界標準アルゴリズムを実装
(ディフィー・ヘルマンキー共有) |
Bluetooth v4.2のキーポイント
Bluetooth low energyデータ長拡張(RFテストの変更ポイント)
- パケット長を37オクテットから255オクテットに拡張し、データ送信時のシステムのオーバーヘッドを減らすことにより、システムの実効スループットを強化
Bluetooth low energyセキュア接続
- ディフィー・ヘルマン キー共有(ECDH)でBluetooth low energyセキュリティマネージャを強化し、Basic Rate、EDR転送のセキュア接続を追跡
エンハンストプライバシー 1.2(リンクレイヤプライバシー)
- プライバシー強化により、さらに効率的な実装が可能となり、プライバシーが有効化された場合に指向型広告が利用可能
Bluetooth low energyデータ長拡張
概要
- PDUヘッダを5ビットから8ビットに拡張
- データペイロード長を27オクテットから251オクテットに拡張
- BER要件(30% PER)は、対応ペイロード長に基づいて拡張
- 新しいLLシーケンスが最大対応データ長を指定
利点
- データスループットが2.5倍に向上
- 所定のデータ量に必要なパケット数が減少
Bluetooth low energyセキュア接続
概要
- NIST認証アルゴリズムのみを使用するようにBluetooth low energyペアリングを更新
- セキュア接続限定モード
- クロス転送キー生成
- Basic Rate、EDR ⇒ Bluetooth low energy
- Bluetooth low energy ⇒ Basic Rate、EDR
利点
- 既知のセキュリティ脆弱性を解消
- Bluetooth low energyペアリングをBasic Rate、EDRセキュア接続と同一のセキュリティレベルに更新
- Basic Rate、EDRペアリングのメカニズムと同様の使いやすさ
エンハンストプライバシー1.2
概要
- プライベートアドレスをコントローラで解決
- Bluetooth v4.1では、ホストでのアドレス解決のみに対応
- 解決可能なプライベートアドレスを使用したデバイスのホワイトリストを使用
- Bluetooth v4.1との後方互換
利点
- ホストとの接続頻度を削減
- システムの消費電力を低減