地上局に対する妨害波/干渉波の発生源探索
非地上系ネットワーク(NTN)の品質を守る航空宇宙評価ソリューション
測定ソリューション一覧
地上局に対する妨害波 / 干渉波の発生源探索
市場状況
衛星地上局 監視システムの高度化
監視システム業界課題
- 無線通信利用のモニタシステムの安定動作(通信品質の維持)
- 周波数共用など通信複雑化、ノイズ影響、および妨害波 / 干渉波の把握
- 通信障害の原因追及と対策
課題解決に向けた取り組み

妨害波/干渉波の探索
リアルタイム(FFT*)スペクトラムアナライザによる位置特定
*FFT: Fast Fourier Transform
可搬型のスペクトラムアナライザでは、妨害波 / 干渉波の探索に適した機能を備えています。
製品概要
- ・周波数モデル:
- 9 kHz ~ 9/14/20/26.5/32/43.5/54 GHz
- ・小型/可搬:
- 約6kg、314(W)/235(H)/95(D)、バッテリ約2時間 typ.
- ・リアルタイムスペクトラムアナライザ(RTSA):
- ・設定帯域幅︓22 MHz、55 MHz、110 MHz
・表示︓パワースペクトラム密度、スペクトログラム(分解能:50 ms ~ 5 s)
- ・インターフェアレンスファインダ・ハンター:
- 指向性アンテナと組み合わせて干渉源を探索 / 警告音
- ・カバレッジマッピング:
- 画面のマップに信号強度(色)などを表示
- スペクトログラム表示
下側の画面は、横軸が周波数、縦軸が時間、色が電力の強度を示しています。一般的な掃引型のスペクトラムアナライザは瞬間的な信号を捉えることは困難ですが、FFT型であれば設定した帯域幅の信号を連続的に捉えることができます。
- パワースペクトラム密度表示
スペクトログラムで見ると時間方向ではランダムに出現する信号がいることがわかります。この出現率を色で表現したものがパワースペクトラム密度です。一般的な掃引型のスペクトラムアナライザでは、波形の中に別の信号がいても認識することができませんが、パワースペクトラム密度であれば隠れた信号の存在に気付くことができるので希望波に対する妨害波 / 干渉波の探索に有効です。
妨害波/干渉波の発生源を地図上に描画。電波が強い方位がひと目でわかります。
特長︓(*6 GHz以下で利用可能)
- オプションのインターフェアレンス ファインダとインターフェアレンス・ハンターを組み合わせ
- 妨害波/干渉波の方向探索で役立つ機能:Polar画面・Map画面を利用可能
- 電波の強弱を音で確認しながら探索
インターフェアレンス ファインダとインターフェアレンス・ハンターの組み合わせによる画面表示
Polar画面
アンテナの向きによって電波の強度が変わると、その方位と強度をPolar画面に描画します。この画面がない場合、画面の数値を360度記憶しながら電波が強い方位を探索するのでとても大変です。
Map画面
Polar画面で方位の見当をつけたらMap画面で絞り込んでいきます。緑のラインは現在アンテナが向いている方位です。電波が強い方位でインターフェアレンス・ハンターのトリガスイッチを押すと赤いラインで記録されます。少し距離が離れた数か所(例︓3か所)で同様に測定することで、妨害波/干渉波の発生源を探索できます。
- 指向性アンテナと組み合わせて、干渉波の方向を探索する際に便利です。検出した信号の強度に合わせて、音のピッチや音量が変わります。画面の波形や数値を目で追いかけなくても、音で強弱を判別することで方向を探索できます。
- インターフェアレンス・ハンターの方位検出機能とMS2090A本体は連動しており、インターフェアレンス ファインダとインターフェアレンス・ハンターを組み合わせることで『Polar画面』と『Map画面』を利用できます。
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