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業界最小クラス1.5M~10G/100Gテスタ。進化するネットワークに、頼れるこの1台
今日のメトロネットワーク、およびモバイルバックホール/フロントホールネットワークでは、100Gイーサネット、100G OTN、MPLS-TP、シンクロナスイーサネット、eCPRI/RoE/CPRI/OBSAIなどのテクノロジーが組み合わされ、ますます高度になるとともに、高い信頼性も求められています。ネットワークオペレータでは、従来のネットワークであるSDH/SONETやPDH/DSnや、最新のネットワークであるストレージ系のネットワーク(ファイバチャネル)リンクなどもサポートする必要があり、幅広い対応が求められています。
ネットワークマスタ プロ MT1000Aは、業界最小クラスの小型筐体に、従来から最新までの通信ネットワーク技術に1台で対応しています。
トランスポートネットワークのあらゆるフィールド試験に1台で対応
バッテリー駆動の小型で使いやすいMT1000Aは、10Gマルチレートモジュール MU100010Aもしくは100GマルチレートモジュールMU100011Aを搭載することにより、1.5 Mbpsから100 Gbpsまでの通信ネットワークの開通・保守に必要となる機能、性能を備え、検証試験を強力にサポートします。
- メトロネットワークおよびコアネットワークの開通と保守
- イーサネット、CPRI、ファイバチャネル、SDH/SONETクライアント信号のマッピングを含むOTU4までのOTN、マルチステージマッピング、およびFEC(前方誤り訂正)に対応
- 新しいOTN機能の試験と検証:ODU0、ODUflex
- キャリアイーサネット回線の開通とトラブルシューティング
- RFC 2544、RFC 6349、Y.1564を含むイーサネット試験
- イーサネットOAM
- MPLS-TP、PBB
- モバイルバックホールの開通と検証
- 10 GigEまでのシンクロナスイーサネット試験(ITU-T G.826x)
- 高精度GPS同期発振器(MU100090A)を使用した時刻同期試験(ITU-T G.8265.1、ITU-T G.8275.1)
- モバイルフロントホールの開通と検証
- 100GbpsまでのeCPRI/RoE試験
- 25GbpsまでのCPRI試験
- 6 GbpsまでのOBSAI試験
- 強力なSAN(Storage Area Networking)試験
- 25 Gのイーサネット
- 16 Gbpsまでのファイバチャネル
- SDH/SONET、PDH/DSnネットワークの迅速で容易な試験
- SDH/SONET(STM-1~64、OC-3~192)
- PDH/DSn(E1、E3、E4、DS1、DS3)
現場作業の負荷を自動試験で軽減
MT1000Aは、パソコンなど外部機器を使用しない自動試験機能を搭載しています。あらかじめ用意しておいた、試験手順や合否判定条件を記載したファイル(シナリオファイル)をMT1000Aで実行することにより、自動で試験を行い、合否判断、試験レポートの作成が行えます。
詳しくはこちら→
使いやすさを追求
バッテリで動作する小型でありながら、使いやすい筐体に加え、9インチの大型カラー液晶、見やすい画面表示、タッチパネルによる操作や、遠隔地からインターネットを経由しての操作(リモートGUI)が可能です。さらに、試験手順をシナリオ化し作業者は測定からレポート作成までの作業手順を、ボタン一発で実施可能な自動測定など、開通・保守(保全)における検証作業の効率向上に貢献します。また、MT1000Aは、必要な機能をオプション化することにより、選択、追加ができる拡張性に優れ、導入コストの低減や業務スケジュールに合わせた機能の追加ができます。
2ポート対応
- 1台で2つの独立した試験を同時に実行し、試験時間を短縮
- サービス運用中における双方向でのトラブルシューティング
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モバイルネットワーク構築、ケーブルの光ファイバ化と光ファイバ回線品質の評価
今日では、SNSやインターネットビデオの普及により、スマートフォン、タブレット端末等の通信容量が増大しています。
モバイルネットワークの基地局はさまざまな方法で構築されますが、アンテナを介した無線部分の張りだし設置では、BBUとRRH間の接続に光ケーブルが使用され、CPRI/OBSAIなどの汎用のインタフェースを介しています。このように、モバイルネットワーク回線では、光ファイバの故障探索や伝送品質試験を必要とする環境がネットワークの進化と共に増えてきています。
MU100020A/21A/22A/23A OTDRでは、光ケーブル接続間のコネクタの汚れや損傷、過剰な光の反射に伴う障害点の検出などにより、モバイル光回線の障害探索を強力にサポートします。また、Easy to Use/Easy to Reportを意識したFiber Visualizer機能を採用し、作業効率の改善に貢献します。
光ファイバ回線品質評価に有効な、OTDRアプリケーション
一般に、OTDRの測定では、光ファイバの測定環境に応じて、距離レンジやパルス幅、測定時間など複数の測定条件を設定します。しかし、普段OTDRをあまり使用しない作業者にとってこれらの操作は複雑です。レポートに必要な光回線のOK/NG判断をするにあたり、シンプルなGUI構成と操作であることは、効率的な作業を進めるのに重要です。
MU100020A/21A/22A/23Aでは、わかりやすい操作性を重視し、Standard OTDR測定モード/FTTA測定モード/Construction測定モード/OLTS測定モードの4つのアプリケーションから構成されています。
Standard OTDR測定モード(光ファイバの故障探索や、イベントの評価)
OTDRの測定結果は、光ファイバの長さ、損失、反射の大きさを特定するためのベースとなる波形と、解析結果をサマリーとしてわかりやすく表示したFiber Visualizerの2画面から構成されます。
- イベントアイコンを使用したコネクタ、融着、遠端の種類の特定
- ユーザのしきい値設定を基準としたOK/NG判定表示
各イベントのしきい値は、ユーザで任意に設定できます。工事マニュアルなどで規定されているOK/NG判定基準をあらかじめ設定しておけば、測定対象の光ファイバの障害状況を測定終了と同時に視覚的にわかりやすく判別できます。
FTTA測定モード(FTTAなどの短距離ファイバに特化した測定モード)
モバイルフロントホールのFTTAには、通常数百メートル程度までの比較的短い光ファイバが張られています。このような環境では、作業者によって都度異なる測定条件で測定されると、後のデータ処理に不都合を及ぼすことが多々あります。
FTTA測定では、光ファイバの敷設環境に特化した測定条件をあらかじめ固定し、いつ誰が測定した場合でも同じ条件で測定できるよう配慮されています。
OTDR測定機能と同様に、波形画面とFiber Visualizer画面から各測定結果を分析できます。
Constructionモード(多芯ファイバケーブルの敷設)
Constructionモード”は、簡単な操作で多数の測定実施および測定結果の保存管理作業を大幅に単純化でき、特に多芯ファイバケーブルの建設時においては有効です。
プロジェクト情報(ファイバ数やファイル名など)や測定条件をあらかじめ設定することより、一連の設定が自動化され、作業によるミスをなくすことができ、多芯ファイバ測定の作業効率化に貢献します。
OLTS測定モード(光ファイバの損失測定)
光の物理層測定において、まず基本となるのが光源/光パワーメータを使用した損失測定です。MU100020A/21A/22A/23Aでは、光源と光パワーメータを標準搭載しているため、光ロステストセット(OLTS)として使用することができます。また、測定結果はロステーブル上で管理され、個々のデータは設定した基準値を基にOK/NG判定できます。
主な規格
OTDRモジュール MU100020A
形名 |
MU100020A-020 |
MU100020A-021 |
MU100020A-022 |
波長 |
1310 nm/1550 nm ±25 nm |
被測定ファイバ |
シングルモードファイバ(SMF)
10 µm/125 µm
ITU-T G.652 |
パルス幅 |
3、10、20、50、100、200、500、1000、2000、4000、10000、20000 ns |
ダイナミックレンジ |
39 dB/37.5 dB |
42 dB/41 dB |
46 dB/46 dB
25 dB/25 dB(パルス幅:100 ns)
|
デッドゾーン
(フレネル反射)
(IOR = 1.500000) |
≦80 cm(代表値) |
デッドゾーン
(後方散乱光)
(IOR = 1.500000) |
≦3.8 m/4.3 m |
OTDRモジュール MU100021A
形名 |
MU100021A-021 |
波長 |
1310 nm/1550 nm ±25 nm |
850 nm/1300 nm ±30 nm |
被測定ファイバ |
シングルモードファイバ(SMF)
10 µm/125 µm
ITU-T G.652 |
マルチモードファイバ(MMF)
62.5 µm/125 µm |
パルス幅 |
3、10、20、50、100、200、500、1000、2000、4000、10000、20000 ns |
850nm:
3、10、20、50、100、200、500 ns
1310 nm:
3、10、20、50、100、200、500、1000、2000、4000 ns |
ダイナミックレンジ |
42 dB/41 dB |
29 dB/28 dB |
デッドゾーン
(フレネル反射)
(IOR = 1.500000) |
≦80 cm(代表値) |
デッドゾーン
(後方散乱光)
(IOR = 1.500000) |
≦3.8 m/4.3 m |
≦4.0 m/5.0 m |
OTDRモジュール MU100022A
形名 |
MU100022A-022 |
波長 |
1310 nm/1550 nm/1625 nm ±25 nm |
被測定ファイバ |
シングルモードファイバ(SMF)
10 µm/125 µm
ITU-T G.652 |
パルス幅 |
3、10、20、50、100、200、500、1000、2000、4000、10000、20000 ns |
ダイナミックレンジ |
46 dB/46 dB/44 dB
25 dB/25 dB/23 dB(パルス幅:100 ns) |
デッドゾーン
(フレネル反射)
(IOR = 1.500000) |
≤80 cm(代表値) |
デッドゾーン
(後方散乱光)
(IOR = 1.500000) |
≤3.8 m/4.3 m/4.8 m |
OTDRモジュール MU100023A
形名 |
MU100023A-021 |
波長 |
1310 nm/1550 nm ±25 nm 1645 nm~1655 nm |
被測定ファイバ |
シングルモードファイバ(SMF)
10 µm/125 µm
ITU-T G.652 |
パルス幅 |
3、10、20、50、100、200、500、1000、2000、4000、10000、20000 ns |
ダイナミックレンジ |
42 dB/41 dB/35 dB |
デッドゾーン
(フレネル反射)
(IOR = 1.500000) |
≤80 cm(代表値) |
デッドゾーン
(後方散乱光)
(IOR = 1.500000) |
≤5.0 m/5.5 m/6.5 m |