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アンリツ、オールボー大学と6Gの共同研究を開始

2023/04/13

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アンリツ株式会社(社長 濱田 宏一)は、デンマークのオールボー大学と共同で6Gの研究を開始することをお知らせいたします。

今回の研究では、ミリ波やテラヘルツ波を含む6Gで検討されている周波数帯のチャネルサウンディング[※1]と無線チャネルセンシングに関する新しい技術を開発します。この技術の確立のために、アンリツのベクトルネットワークアナライザを使った最新の測定機能とオールボー大学のアンテナ測定システム技術を組み合わせています。

企業や標準化団体では6G、IMT2030などの次世代移動通信に使用される周波数や波形が議論されており、その無線特性を理解するために、さまざまな活動が開始されています。今回の研究プログラムでは、高分解能・広帯域の無線チャネル特性の評価に関する新しい技術を確立し、6Gのシステムモデリングや性能評価に貢献することが期待されます。また、本研究は6Gで期待される技術に向けて、ジョイント通信とセンシング(Joint Communications and Sensing)に関する手法や波形の評価も支援します。

アンリツ株式会社アドバンスドテクノロジーマーケティング部 部長のJonathan Borrillは、以下のように述べています。「オールボー大学と協力し、6Gの研究を開始できることを大変うれしく思います。オールボー大学は、チャネルサウンディングとOTA[※2]測定において世界トップクラスの技術を持っており、今回の研究で得られた測定結果と試験技術は業界に大きく貢献できると信じています。」

オールボー大学教授で「Wireless Propagation and Over-the-Air Testing」研究グループリーダーであるWei Fan氏は以下のように述べています。「無線チャネルのモデリングは、6Gシステムおよびインタフェースの設計・開発に不可欠であるため、高性能なチャネルサウンダを使用し信頼性の高いチャネル測定をすることから始まります。この研究で、世界有数の通信計測器メーカーであるアンリツと協力して、6G通信・センシングシステムにおける最先端のチャネルサウンダを開発できることを大変うれしく思います。」

用語解説

[※1] チャネルサウンディング
無線通信における送信機と受信機の間で、電波の伝搬経路特性を評価すること。
[※2] OTA
Over The Airの略。ケーブル接続ではなく、空間を介して電波の送受信を行い、無線機の性能を測定すること。

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