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PTCRBから業界最多のLTE認証テストケース取得に成功

2010/07/16
RFコンフォーマンスシステムME7873Lで30件、プロトコルコンフォーマンステストシステムME7832Lで20件

LTE RF コンフォーマンステストシステム ME7873L

 

アンリツ株式会社は、LTE規格に準拠したコンフォーマンステストシステム(規格適合試験システム)において、PTCRB[※1]から業界最多のテストケース[※2]認証を取得したことをお知らせいたします。

[ RFコンフォーマンスシステム ME7873L ]

[ プロトコルコンフォーマンステストシステム ME7832L ]

LTE(Long Term Evolution)は、下り100Mbps、上り50Mbpsと現行の第3世代移動無線通信サービスの5倍から10倍となるデータ通信を可能とする高速移動無線通信サービスです。世界各国の通信事業者がLTEの導入を計画しており、日本、アメリカ、ヨーロッパなどの先進的な通信事業者では、2010年中のサービス開始を予定しています。

商用LTE端末を開発するにあたっては、PTCRBやGCF[※3]が認証したテストシステムを用いてRFコンフォーマンス試験[※4]プロトコルコンフォーマンス試験[※5]を行い、端末の品質基準がLTE規格に合致していることを客観的に証明することが必要とされています。

アンリツは、LTEに対応したRFコンフォーマンスシステムME7873L、プロトコルコンフォーマンステストシステムME7832Lを提供しており、すでにGCF認証を取得しています。

さらに、北米で使用される周波数帯(Band4,13,17など)への対応を図り、PTCRBからも、ME7873Lで30件、ME7832Lで20件のテストケースで認証を取得いたしました。

今回取得した上記テストケースの認証件数はいずれも業界最多となります。アンリツは今後もPTCRB認証テストケースの拡充を図り、北米向けLTE端末の早期認証試験開始に貢献いたします。

アンリツ株式会社
マーケティング本部 プロジェクトチーム4
部長 大橋 健二


アンリツはコンフォーマンステストシステムのリーディングカンパニーとして、第3世代携帯電話サービスのグローバル化の一翼を担ってまいりました。この実績が基盤となり、3GPPにおけるLTEコンフォーマンステスト規格策定グループの副議長を務めています。コンフォーマンステストは、商用端末の開発の必須プロセスであり、高い信頼性が要求されます。ME7873L、ME7832Lは、規格づくりで培った測定技術、ノウハウを基盤に開発しており、LTEの早期商用化、品質向上に貢献できると確信しています。

[製品概要]

■ RFコンフォーマンステストシステムME7873L

LTE端末の送信特性や受信特性、パフォーマンスなどが、3GPP規格に適合していることを確認するためのテストシステム。


■ プロトコルコンフォーマンステストシステムME7832L

LTE端末と基地局間の通信手順が、3GPP規格に適合していることを確認するためのテストシステム。


[ ※用語解説 ]

[※1] PTCRB:PCS Type Certification Review Board
携帯端末のグローバルな相互接続性を保証するため、ネットワークでの運用基準や携帯端末の認証試験基準を定めている団体。北米で使用されている周波数帯を対象としている。
PTCRBにより承認された測定システム、測定項目は、そのテスト性能(測定手順、測定確度)が、携帯端末用認証試験で要求される条件に適合するものとして保証される。

[※2] テストケース
携帯電話端末の動作を確認するためのテストプログラム。

[※3] GCF:Global Certification Forum
PTCRB同様、携帯端末のグローバルな相互接続性(Interoperability)を保証するためネットワークでの運用基準や携帯端末の規格適合試験基準を定めている団体。欧州で使用されている周波数帯を対象としている。

[※4] RFコンフォーマンス試験
携帯端末の送受信特性、パフォーマンスなどが、規格に適合していることを確認するための試験。

[※5] プロトコルコンフォーマンス試験
携帯端末と基地局間の通信手順が、規格に適合していることを確認するための試験。

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