新型デュアルエナジーセンサ搭載 X線検査機の販売を開始
2021/11/18
アンリツ株式会社(社長 濱田 宏一)は、新型デュアルエナジーセンサを搭載した X線検査機を開発。11月5日より販売開始しました。
新開発のデュアルエナジーセンサの採用により、X線透過画像の大幅な鮮鋭化に成功。専用の検出アルゴリズムの搭載により、食肉などに含まれた微細な金属や小骨などの検出感度が向上しています。
開発の背景
日本国内での食肉消費量は2016年から2020年において約10%増加しており、海外からの輸入量も同傾向にあります。海外調達の増加を背景に、受け入れ検査工程へもX線検査機の導入が進んでおり、従来機よりも更に高性能な検査機が求められるようになってきています。また、世界全体の食肉需要動向からも、食肉の生産工程、及び、加工工程に対する検査機導入は加速していく見込みです。
主な特長
厚みや凹凸の大きな検査品でも高感度検査が可能
デュアルエナジー検査方式は、高/低2種類のエネルギー帯で得られたⅩ線透過画像の差分を取ることにより、変化のない部分が差し引かれ、異物だけが明確化します。そのため小骨など低密度の異物の検出に適しています。今回は、新型のデュアルエナジーセンサの搭載により、従来は難しかった厚み40mmを超える食肉でも鮮鋭度の高いX線透過画像が取得できるようになりました。
微小金属を検出
画像の高分解能化により最高でφ0.2mmの微小金属を検出します。
本装置に特化した検出アルゴリズムを搭載
高解像度画像に最適化した検出アルゴリズムを、対象物の特性ごとに搭載。異物検出感度の向上だけでなく誤検出の低減も実現します。
センサの高寿命化
新方式のデュアルエナジーセンサにより、センサが大幅に高寿命化。素子の劣化が非常に少ないため、TCO(総所有コスト)の低減に貢献します。
対象市場・販売地域
- 対象市場
- 畜肉・ハムソー市場/冷凍食品市場など
- 販売地域
- 国内及び海外(海外は2022年2月予定)
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