経理(入社15年目)
自己紹介

Tatsunori.Y
現在はIFRS[※1]で作成したグループ会社と本体の決算情報を取りまとめ、決算短信[※2]と有価証券報告書[※3]等の外部公表資料の開示業務を担当しています。
- [※1] IFRS(国際会計基準):
- 国際的に統一された会計基準。国内上場会社の中でアンリツは7番目にIFRSを適用した。
参考サイト:東京証券取引所
- [※2] 決算短信:
- 財政状態や経営成績を総合的に表示する適時開示資料。東京証券取引所に提出。
- [※3] 有価証券報告書:
- 財政状態や経営成績を総合的に表示する法定開示資料。財務省に提出。
自分も会社も新たなステージへ

IFRS導入プロジェクトの功績表彰
IFRS(国際会計基準)の外部開示は、グローバル化を推進する会社にとっては今後の経営にも大きな影響を与えるものであり、経理部としても2年半~3年の時間をかけておこなった大きな業務でした。
IFRS導入にあたっては、まずそれまでの日本会計基準とIFRSの違いを明らかにして、国内外のグループ会社の現状を把握する作業が必要でした。その上で、「会計方針をどこまで変更するか」について監査法人と協議を行い、会計処理を決め、外部開示に結び付けた訳ですが、IFRSが要求する項目のハードルの高さに驚きと危機感を覚える日々でした。
例えば、IFRSは日本基準と比べると有価証券報告書で開示する情報量が1.5倍に及ぶという「量」に対する要求の高さがありました。また、要求される情報を得るために、売上データや様々な記録を従来とは別の角度から見なければならない「質」に対するハードルもありました。
それらに加えて、国内外のグループ会社と様々な部門に協力してもらい、会計処理方法の統一に合意してもらう、という別の課題もありました。特に、そもそも文化や仕事の進め方が異なる海外グループ会社の経理部門に、会計処理方法の統一がIFRS導入には必要であることを説明し、アンリツグループ全体としてIFRSに合意してもらうまでのプロセスは苦しいこともありましたが、無事、IFRS外部開示という結果を残せたことは、自分にとっても自信につながりました。
グローバル企業の経理担当として

GFC会議の様子
当社は海外に30社に及ぶグループ会社があり、全ての会社の月次決算を経理部が取り込んで連結決算として毎月決算書類を作成しています。
海外とのやりとりは英語で行っており連絡方法はe-mailが中心となっていますが、定期的にビデオ会議も行います。また年に1度、海外にいるグループ会社の経理部門のトップを集めてGFC(Global Finance Committee)という会議を開催しており、ここでは新しい会計基準や会計方針について議論します。
私はその会計方針を立案し、GFCの場でプレゼンテーションを担当しております。
駐在経験で得たこと

香港でドラゴンボートレースを体験
入社当時はTOEICが400点程度で英語は得意でなかったのですが、今ではIFRSによる英文財務諸表を作成して外部開示を担当出来るレベルにまでなんとか成長したことでしょうか。
また、2008年から2010年にかけて香港駐在という海外赴任経験をさせていただき、経理実務を英語で行い海外でのオペレーションを身体で覚えることが出来たことは貴重な財産となっており、IFRSによる外部開示に少しは役に立てたのかなと思っています。
学生へのメッセージ

私は家族や友人から、「お前の会社はいい会社だな」と言われることがよくあります。おそらく、ワークライフバランスが取れた生活が出来ているからなのだろうと思います。
もし当社に興味をもってくださったら、ぜひ一緒に働きましょう。