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さまざまな産業分野において、アプリケーションごとに最適化された通信システムが発展してきましたが、近年、ネットワーク上の時刻同期を利用したアプリケーションが拡大しています。
Ethernetによる時刻同期は、従来Network Time Protocol(NTP)が主流でしたが、NTPはms単位の時刻同期には十分な精度であるものの、さらに高精度な時刻同期が必要となるアプリケーションには対応できませんでした。IEEEは2002年にIEEE1588-2002(IEEE1588_version1)、2008年にIEEE1588-2008(IEEE1588_version2)を策定し、PTP(Precision Time Protocol)によりμs単位の時刻精度を実現しています。IEEE1588-2008では障害復帰や伝送品質も考慮され、アプリケーション用途は広がり、以下のようなネットワークサービスで時刻同期が利用されています。
大容量の映像データを伝送するために、EthernetとPTPを組み合わせることで、多くの映像機器をネットワーク上に接続、機器間を時刻同期することで伝送の帯域確保、高速化を実現しています。
金融系ネットワークでは取引情報や顧客認証は重要であり、フィンテックの発達に伴う大容量・低遅延ネットワークの実現に時刻同期が採用されています。
TDD-LTE方式のモバイルネットワークでは、基地局間の位相同期を合わせるためGPSを利用した時刻同期を採用しています。
データ通信増加に伴うアクセス集中回避、或いは災害時のリスクマネージメントのために、複数設置されるデータサーバ/コンテンツサーバ間の同期に時刻同期は採用されています。
IEEE1588を用いた高精度な時刻同期システムでは、同期された時刻誤差(Time Error)がアプリケーションシステムの許容範囲内に収まっているか否かを、システム全体として評価することが重要です。また、時刻同期は、GMC(Grand Master Clock)とBC(Boundary Cock)など、IEEE1588プロトコルを終端する機器間メッセージのやり取りで実現されますが、何らかの原因でメッセージのやり取りがうまくいかなかった場合、Time Errorが許容範囲を超えてしまうことがあります。この原因を探るため、IEEE1588プロトコル解析が必要となります。 ネットワークマスタプロ MT1000Aは、Time Errorからプロトコルメッセージのやりとりまでを1台で評価・解析できます。
MT1000Aは以下をサポートします。
光通信ネットワークの全体像からエリアごとに、わかりやすく記載したリーフレットなど、資料をご用意しています。