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テストシナリオ開発不要により5G端末の検証を大幅に効率化

2020/03/19
MT8000A用制御ソフトウェアSmartStudio NR MX800070Aの販売を開始

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アンリツ株式会社(社長 濱田 宏一)は、Radio Communication Test Station MT8000Aの制御ソフトウェアとして、SmartStudio NR MX800070Aを開発しました。3月19日から販売します。

MX800070Aを用いてMT8000Aを制御することにより、GUI操作のみで5Gネットワークと端末の通信状況を再現し、接続性や通信速度、消費電力、搭載されているアプリケーション動作、ソフトウェアリグレッション試験[※1]などの検証が行えます。

また、SmartStudio Manager(外部制御ツール)を使用することで、SmartStudio NRおよび5GデバイスのGUI操作をテストケースとして作成・保存でき、自動化試験環境を構築することが可能です。

このテストシステムを用いることにより、プロトコルに関する高度な専門知識を要するテストシナリオの開発が不要となり、5G端末の検証作業の大幅な効率化に貢献いたします。

開発の背景

アンリツは2G/3G/4Gの機能試験用途向けに、シナリオ開発を必要とせずに通信デバイスを評価できるCall Box[※2]ソリューションとして、SmartStudioを搭載したシグナリングテスタ MD8475Bを提供してきました。

SmartStudioは、高度なプロトコル知識が無くてもGUIから操作することで、簡単にデバイスの評価ができることから、スマートフォンにとどまらず、ゲームコンソール、医療、AR/VR、自動車など、あらゆる市場において多数導入されています。

5Gでは、4G LTEで使用されていなかった周波数帯、広い帯域幅、高いビットレートや、MIMO[※3]/ビームフォーミング[※4]などの新たな通信技術が採用されるため、端末検証では極めて複雑な作業が必要となります。

その一方で、3GPP Release16で規格化される超低遅延、多数同時接続機能は、さまざまなアプリケーションで利活用が見込まれていますが、こうした市場で使用される通信機器では、高度なプロトコルに関する技術習得が足かせとなります。

こうした状況から、5G端末の検証では、作業効率の改善、プロトコルに関する知識のないエンジニアでも作業が行える測定ソリューションが求められています。

そこで、アンリツは、SmartStudioの5G対応を図り、MT8000Aを制御し、GUI操作のみで検証作業が行えるSmartStudio NR MX800070Aを開発しました。

製品概要

SmartStudio NRは、5G/LTEの基地局とコアネットワークをシミュレートするステートマシンGUI[※5]を搭載した制御ソフトウェアです。5G評価プラットフォームであるMT8000AをCall Boxとして運用し、下記のような試験を実施可能です。

  • ネットワーク接続性試験、キャリアアグリゲーション[※6]試験
  • 電力消費試験、温度試験
  • IPスループットパフォーマンス試験
  • IMS[※7]試験
  • インターネット経由での試験サーバー、実サーバーに接続したアプリケーション試験

さらに、FR1(Sub-6GHz帯)ではRFケーブル接続、Over The Air接続、FR2(ミリ波帯)では独自設計のコンパクトなShield Box MA8161Aと組み合わせたOver The Air接続での試験も行えます。

試験環境例

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MT8000AおよびSmartStudio NRについてもっと詳しく

対象市場
5G端末を開発・製造する端末ベンダ/自動車メーカー/ダッシュボードメーカー/モジュールメーカー、ネットワークオペレータ
用途
高速スループットにおける発熱評価、バッテリー消費試験、IPベースのアプリケーション試験などによる5G端末の品質向上

用語解説

[※1] ソフトウェアリグレッション試験
ソフトウェアをバージョンアップした際、その変更によって予想外の問題が現れてないかを確認する試験。
[※2] Call Box
ステートマシンで動くテスタ。ステートマシンは、入力条件と現在の状態によって次の状態が決まる論理回路(順序回路)のこと。
[※3] MIMO
Multiple-Input Multiple-Output の略。複数のアンテナを組み合わせてデータ送受信の帯域を広げる無線通信技術。
[※4] ビームフォーミング
複数の素子を持ったアンテナを用いて、場所による電波の強度を動的に制御する技術。これにより電波空間や電力を効率的に利用できる。
[※5] ステートマシンGUI
テスト対象の端末の状態を複数のステート(状態)と遷移によって表現したGUI。ユーザはこの図を見ることにより端末の状態が一目で分かり、テストケースや端末の操作によって状態が遷移する様子を容易に確認することが可能。
[※6] キャリアアグリゲーション
複数の周波数帯を組み合わせ、より大きな帯域幅を仮想的に作り出すことが可能となる技術。
[※7] IMS
IP Multimedia Subsystemの略。固定電話や移動体通信など異なる通信ネットワークで運用されていた公衆通信サービスを、IP技術を用いて統合し、マルチメディアサービスを実現させる通信ネットワーク。

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