Skip to main content
MENU

5G NRのフェージング試験をMT8000A単体で実現

2019/09/20
外部機器不要。省スペース、低コスト、容易なセットアップで5G NRフェージング試験が可能に。

mt8000a-top

アンリツ株式会社(社長 濱田 宏一)は、ラジオ コミュニケーション テストステーション MT8000Aの5Gプロトコルテスト[※1]機能を強化。3GPP TS 38.521-4 B.1/B.2 V15.0.0[※2]準拠の5G NRチャネルモデル(TDLモデル)に対応したフェージングテスト(ベースバンドフェージング)をテスタ内部でサポートするNR Fadingソフトウェアを開発。9月20日から販売を開始します。

フェージングテストとは、実際の電波伝搬環境をシミュレートした状態での試験で、モバイルデバイスの開発に必須のプロセスです。

従来は外付けの5G対応RFフェージングシミュレータが必要でしたが、アンリツは、これをMT8000Aのインターナルフェーダで実現し、1台のMT8000Aで2CC 4x4MIMO[※3]、2台のMT8000Aで8CC 2x2MIMO[※4]のデバイス試験ができます。

これにより、既存のソリューションと比較して、フェージング環境下でのプロトコルテストのセットアップが容易になることに加え、外付けフェージングシミュレータが不要になることや、既存のプロトコルテスト機能を有効活用でき、研究開発費の削減に貢献します。

開発の背景

5Gのモバイルサービスは、既に2019年4月から開始されており、今後、先進諸国を中心に順次展開されていく予定です。これに伴い、5G対応のモバイル端末の開発が今後ますます活発となっていくことが見込まれます。

モバイル端末開発に際しては、インターオペラビリティ[※5]の観点から3GPP規格に準拠した試験、評価が必要です。

また、その試験内容には、端末と基地局間の静的な通信プロトコルやRF評価のみならず、端末の移動をシミュレートした動的なRRM試験[※6]やフェージング環境下での評価などがあります。

モバイル端末ベンダにとっては、このような多岐にわたる試験を効率よく、リーズナブルに行うことが重要であり、それに対応した測定ソリューションが求められています。

製品概要

ラジオ コミュニケーション テストステーション MT8000A

MT8000Aは、RF試験、プロトコル試験、ビーム[※7]検証およびビーム特性評価を1台でサポートできるプラットフォームです。

5Gチップセットや端末の開発に必要とされるNSAモード[※8]およびSAモード[※9]の基地局シミュレーション機能をサポートするとともに、Sub-6GHzにおけるデータ通信を高速化する4x4 MIMOや、ミリ波の広帯域化を実現する8CCなどの最新技術にも対応しています。

また、2.5GHz、3.5GHz、4.5GHzなどのSub-6GHz帯(FR1)や、28GHz、39GHzなどのミリ波帯(FR2)のような、初期の5Gサービスで利用される主要な周波数帯をカバーしています。

さらに、操作性に優れたユーザインタフェースを備え、様々な試験パラメータの設定が可能なRF測定ソフトウェアや、3GPP準拠のフェージング伝搬条件をシミュレート可能なNR Fadingソフトウェアを提供しており、柔軟で効率的な試験環境をリーズナブルに構築できます。

MT8000Aについてもっと詳しく

用語解説

[※1] プロトコルテスト
3GPP規格で定められた携帯端末とネットワーク間の通信手順に関する試験。
[※2] 3GPP TS 38.521-4 B.1/B.2 V15.0.0
TS38.521は3GPPの技術仕様で、5Gデバイスの無線送受信特性試験に関する規格。B.1/B.2の章にはフェージングの伝搬条件が規定されている。
[※3] 2CC 4x4MIMO
2CCはCarrier Aggregationという異なる周波数帯の電波を集め広帯域化しデータを送信する技術で、2つの周波数帯を使用したもの。4x4MIMOはMulti-Input Multi-Outputという送信機と受信機の両方で複数のアンテナを使い通信品質を向上させるスマートアンテナ技術で、送信側4アンテナ、受信側4アンテナのもの。
[※4] 8CC 2x2MIMO
8CCはCarrier Aggregationという異なる周波数帯の電波を集め広帯域化しデータを送信する技術で、8つの周波数帯を使用したもの。2x2MIMOはMulti-Input Multi-Outputという送信機と受信機の両方で複数のアンテナを使い通信品質を向上させるスマートアンテナ技術で、送信側2アンテナ、受信側2アンテナのもの。
[※5] インターオペラビリティ
相互運用性のこと。携帯端末が同じ通信方式であればどのモバイルネットワークでも接続できるようにするため、技術仕様の標準化が行われ、携帯端末がその仕様を満たしているかの試験が行われている。
[※6] RRM試験
RRMはRadio Resource Managementの略。基地局と携帯端末間の無線リソース制御、例えば隣接基地局間のハンドオーバなどが正しく動作しているかを確認するための試験。
[※7] ビーム
5G NRでは、ビームフォーミングという、電波を送る範囲を絞り、特定の方向に向けて集中的に発射する技術が使用される。5G NRチップセットをUEに組み込んで使用した際、RFフロントエンドの評価、検証を行う。
[※8] NSAモード
NSAは、Non-Standalone の略。4G回線でC-Plane(Control Plane:制御信号)通信を行い、5G回線でU-Plane(User Plane:ユーザーデータ信号)に特化して通信を行うネットワークで、3GPP Release 15で定義されている通信方式。
[※9] SAモード
SAは、Standalone modeの略。NSAモードとは異なり、4G回線との相互接続はせず、5G回線のみでU-Plane、C-Planeの両方の通信を行うネットワークで、3GPP Release 15で定義されている通信方式。

関連リンク

Confirm your country below to see local events, contact information and special offers.