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X線検査 特長-1
X線検査機は金属異物以外に、石やプラスチック、残骨などを検出できるのが利点です。一方、金属検出機は鉄やアルミなどの金属異物検出が得意です。検出原理が異なるため、ターゲットとする異物の種類によって、機種を選択する必要があります。
金属異物以外のプラスチックや、ゴムなども検出してしまうX線検査機。単純に検出異物の種類を比較すると、金属検出機よりも優れているように見えます。しかし、X線検査機にも弱点があり、実はX線検査機では検出できず、金属検出機なら検出できる異物もあるのです。
図:異物検出の難易度
新型高感度センターを採用し、最高検出感度は金属球φ0.2mm※。新型センサにあわせ、アルゴリズムを最適な状態にチューニングしたことにより、骨や樹脂などの低コントラスト異物も高感度で検出します。
※hシリーズ 当社独自のテストピースを使用。
<画像処理技術> 信号処理を施す前のX線画像には、検査品の形状や性質などに起因するノイズが含まれています。アンリツは独自技術により、異物の信号だけを正確に取り出す信号処理と画像解析アルゴリズムを多数開発しています。
図:信号処理により、異物の信号だけを正確に取り出す
<フィルタリング技術> 透過画像に施す信号処理(フィルタリング)を複数にすることにより、異物信号の抽出技術がさらに向上。硬質異物から軟質異物まで幅広い種類の異物を高感度に検出します。
スライスハムやシップ薬などのパッケージにおいて、内容物がシール部分に噛み込んでいないかを検査します。
品質を劣化させる気泡や残気を検査します。真空包装されたレトルト食品、チーズやバター、かまぼこ、餅などに。
<枚数検査> ビスケットやクッキー、チョコレートなど、縦詰めされた商品の枚数を検査します。
<相対質量検査> 内容量が個数で表示される商品で、中身の1個あたりの質量のばらつきが大きく、1箱全体の質量では判定が難ししい欠品も検査できます。
X線透過画像から、外形や面積、質量などを解析。異形や割れ・欠けなどの形状不良を検査します。パンやクッキーなどのクリーム抜けも検査できます。
製品の形態や形状などの特性に合わせてマスキングをかけることにより、検出感度が向上します。