通信の源流をたどる
光通信時代を拓いた“光のアンリツ”
世界が高速につながる時代を牽引
IPネットワークの普及に対応
携帯電話新時代に3Gのリーダーとして
“つながる”携帯電話サービスのために
モバイルブロードバンドの広がりを牽引
loT/5Gが拓く未来に向けて
食の安全安心に応える
食品の大量生産時代を支える
世界中の暮らしと命のために
情報通信ネットワークの発展とともに
離れた人に無線で音声を伝える。これを最初に実現したのが、アンリツの前身である安中電機製作所が製作したTYK式無線電話機です。今から100有余年前の1914年、産業が発展するなか海運の重要性が高まっていたこの時代に、TYK式無線電話機は三重県の鳥羽、神島、答志島に設置され、「本日は晴天なり、本日は晴天なり、こちらは鳥羽、こちらは鳥羽、神島、神島」という音声通信に成功。主に伊勢湾を航行する船舶の通過報として利用され、安全と安心に貢献しました。TYK式無線電話機は、今日のモバイル端末につながる世界初の実用無線電話機としてその名を残しています。
日本で公衆電話サービスが開通したのは1900年です。当時は自働電話と呼ばれ、新橋駅と上野駅に設置されました。当初は備え付けのハンドルを回す磁石式でしたが、受話器のフックを上げるだけで交換手を呼び出すことができる共電式の登場により普及していきます。この一翼を担ったのが、アンリツの前身である石杉社の流れをくむ共立電機。その技術力は高く評価され、共電式自働電話機の生産会社として国から指定されました。アンリツの公衆電話事業は一時代を築き、カード化、デジタル化など最先端のテクノロジーに対応。オーストラリアやメキシコ、南アフリカ、中国など海外にも輸出され、屋外でのコミュニケーション環境の充実に貢献しました。
信号発生器 ARM5802
無線通信機、有線通信機の源流となったアンリツの120年。それは時代時代の要請を捉え、既存の技術から新たな技術を創造するというサイクルを回し続けてきたからだと言えます。この象徴となったのが、計測器です。計測器は信号や電波を測定するものであり、通信機器の開発、製造に欠かせないハイテク機器です。アンリツは有線通信機、無線通信機の評価で計測器を内製し、使用していました。しかし時の経営者はその将来性に着目し、商用化を開始。信号発生器や電界強度測定器などを世に出しました。特に第二次世界大戦後、日本電信電話公社(現NTT)が推進した電信電話拡充計画の根幹となったマイクロ波回線建設では、マイクロ波回線用測定装置を開発し貢献しました。また、AT&T社(アメリカ最大手の通信事業者)からマイクロ波回線用測定器ビジネスを獲得するなど海外へも進出し、計測業界で確固たるポジショニングを確立しました。その後も光/デジタル通信やモバイル通信でデファクトスタンダードとなる測定器を創造し、情報通信社会の進化・発展を支えています。
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