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1台のスペクトラムアナライザでフィルタやアンプ、ケーブルなどの伝送特性も評価

2016/10/26
シグナルアナライザ MS2830Aシリーズを機能強化

MS2830A with Option 52

アンリツ株式会社(社長 橋本 裕一)は、シグナルアナライザ MS2830Aのオプションである「内蔵信号発生器連携機能MS2830A-052」を開発。10月25日から販売いたします。

本オプションを使用することにより、無線装置の送信・受信特性評価に加え、無線装置内部で使用しているフィルタやアンプ、ケーブルなどの各種コンポーネントの伝送特性[※1]やアンテナなどの反射特性[※2]の測定が行えます。

これにより、従来複数の測定器で行われていた無線装置の評価が1台のMS2830Aで可能。開発コスト削減、測定効率向上に貢献いたします。


[開発の背景]

従来、無線機の開発・製造・保守の現場においては、多様な無線方式の送信・受信特性評価のため、スペクトラムアナライザ、各種変調解析[※3]機能、信号発生器、オーディオアナライザなど複数の測定器を用意する必要があり、設備費用、スペース効率、管理や機器校正などのランニングコストの面で課題がありました。

MS2830Aシリーズでは、これらの多様な測定器の機能を1台の筺体に搭載することができ、お客様の利便性、経済性の向上に貢献してきましたが、無線機に搭載されるバンドパス・フィルタやアンプの周波数特性、測定時に使用するケーブルの経路損失、アンテナなどの反射特性の測定については、専用の測定器を別に用意する必要があったため、特に業務用無線機に関係するお客様から、これらの測定機能をMS2830Aに搭載し利便性の一層の向上を図ることが求められていました。


[製品概要]

「内蔵信号発生器連携機能MS2830A-052」は、MS2830Aシリーズ用オプションです。本オプションを利用することにより、MS2830Aに標準搭載しているスペクトラムアナライザ機能と、オプションの内蔵信号発生器を連携して動作させることができます。これにより、無線装置内部で使用しているフィルタ、ケーブル、アッテネータ、アンプ、アイソレータなど多くの受動および能動電子部品や回路の各種コンポーネントの伝送特性が測定できます。さらにリターンロスブリッジ(SWRブリッジ)を別途ご用意いただくことにより、アンテナなどの反射特性を測定できます。


[ シグナルアナライザ/スペクトラムアナライザ MS2830Aについてもっと詳しく ]


[ MS2830A-052 内蔵信号発生器連携機能についてもっと詳しく ]


[主な特長]

■高性能な信号源を採用

被測定物(DUT)に入力する信号源は、周波数範囲100 kHz~3.6 GHz/6 GHz、出力レベル範囲−136 dBm~+15 dBm、ステップ分解能[※4]0.01 dB、レベル確度[※5]±0.5 dBと、高性能なベクトル信号発生器またはアナログ信号発生器を採用しており、多種多様な受動および能動部品の測定ができます。

■フィルタの特性を忠実に表示

周波数特性の測定結果を表示するスペクトラムアナライザ機能は、直線性誤差が±0.07 dBと優れており、バンドパス・フィルタなどの周波数特性の形状を忠実に表示します。

■多様な用途に幅広く活用

内蔵のベクトル信号発生器またはアナログ信号発生器を使用することで、シグナルアナライザ MS2830A 1台で伝送特性の測定が実現でき、信号発生器を別途用意する必要はありません。MS2830Aの特長である多様な無線方式の送信・受信評価の測定機能と合わせ、各種コンポーネントの測定用途にも幅広く活用できます。


[機能]

■ノーマライズ機能

測定時に使用するケーブル等の挿入損失を補正する機能であり、伝送・反射特性を正確に測定する場合に使用します。

■N dB帯域幅測定機能

マーカのピーク点から任意の振幅[※6](N dB)の周波数帯域幅を測定する機能であり、バンドパス・フィルタのカットオフ周波数[※7]−3 dBの帯域幅を測定する場合に使用します。

■補正値取得機能

測定時に使用するケーブルやアッテネータなどの測定経路の挿入損失をCSV形式で取得する機能であり、測定経路の補正値を取得する場合に使用します。


[対象市場・用途]

対象市場

無線通信機器メーカー、電子部品メーカー、無線機の保守/修理会社

用途

無線機に内蔵されるフィルタやアンプ等の開発・製造、無線機の保守・修理


[※用語解説]

[※1]伝送特性
電子部品に正弦波信号を入射(入力)し、伝送(出力)した信号の振幅の変化をあらわす。

[※2]反射特性
電子部品に正弦波信号を入射し、反射した信号の振幅の変化をあらわす。

[※3]変調解析
変調精度(EVM)やFSKエラーなど変調した信号内の品質を測定する。

[※4]ステップ分解能
最小単位きざみで設定できる値。

[※5]レベル確度
信号レベルの正確さを示す性能。

[※6]振幅
信号の大きさの値。ここではピーク点からの相対値をあらわす。

[※7]カットオフ周波数
フィルタにおいて、信号の周波数を変化させたときに通過周波数よりも3dB低下した点の周波数。

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