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シグナリングテスタ MD8475Bの販売を開始

2016/06/29
業界初 1台の基地局シミュレータで4CC CAと2x2 MIMOに対応

md8475b

アンリツ株式会社(神奈川県厚木市 社長 橋本 裕一)は、業界で初めて、4CC CA[※1]と2x2 MIMO[※2]に対応したLTE-Advanced[※3]端末の機能評価を、1台で可能とするシグナリングテスタMD8475Bを開発。6月29日から販売いたします。

今回開発したMD8475Bは、LTE-Advancedから2G/3Gの通信方式まで対応した基地局シミュレータ(疑似基地局)です。

特にLTE-Advancedでは、業界で初めて1台の基地局シミュレータで、4CC CAと2x2 MIMOを搭載した端末開発で必要とされる機能評価やIPレイヤのスループット[※4]試験を可能としています。

また併せて提供するSmartStudioを組み合わせて使用することにより、テストシナリオを制作することなく、GUI[※5] による簡易な操作で測定項目の設定と実行が可能。複雑化する携帯端末開発の通信試験を短時間で効率的に行えます。

MD8475Bを使用することにより、複数の基地局シミュレータで行われていた機能評価が1台で行え、設備コストの削減と省スペース化に貢献いたします。


[開発の背景]

スマートフォンなどの携帯端末の高機能化とモバイルアプリケーションの利用拡大により、通信トラフィックは増加を続けています。

この状況に対応するため、LTEをさらに高速化したLTE-Advancedの採用が進められています。

LTE-Advancedは、複数のコンポーネントキャリアを束ねるキャリアアグリゲーション(CA)と複数のアンテナを使用するMIMOが高速化のキーテクノロジーとなっており、基地局シミュレータでは、CAとMIMOへの対応が必須となっています。

アンリツは従来からLTE-Advancedの機能評価用基地局シミュレータとして、シグナリングテスタMD8475Aを提供し、2CAや3CA、2x2 MIMOに対応しています。

この開発で蓄積してきたLTE-Advancedの基地局シミュレーション技術をさらに進化させ、今回業界で初めて、1台で4CC CAと2x2 MIMOの評価を可能とするシグナリングテスタMD8475Bを開発いたしました。


[製品概要]

MD8475Bは、LTE-Advancedから2Gまでのさまざまな通信方式を1台でサポートできる基地局シミュレータです。

最大8TX/4RX[※6]に対応するRF[※7]ポート数と、SmartStudio(State-machine GUI)の豊富なパラメータ設定による多様な試験と簡易な操作性により、キャリアアグリゲーション対応端末の品質向上に貢献します。また、GUI外部制御ツールSmartStudio Managerを使用することにより、試験の自動化が行え、動作検証の無人化、効率化に寄与します。


[ シグナリングテスタ MD8475Bについてもっと詳しく ]


[主な特長]

■1台のMD8475Bで4CC CAと2x2 MIMOの評価が可能

MD8475Bは業界で初めて、1台の基地局シミュレータで4CC CAと2x2 MIMOの評価を実現しています。複数の測定器を必要としないことから、設備コストの削減と省スペース化により、開発効率の向上に貢献します。

■IP スループットの試験効率の向上

4CC CAの場合、IP スループットを評価するための試験環境として十分な帯域を持つサーバー環境の構築が不可欠となります。MD8475BはIPジェネレーター機能を内蔵しています。これにより、外部に評価サーバー環境を構築する必要がなく、簡易な環境で試験が行えます。

■6 GHzまでの周波数に対応、拡張性のあるプラットフォーム

MD8475Bは機能拡張を考慮したプラットフォームとなっています。現在、LTE規格で策定が進められているLAA[※8]や無線LAN (WLAN)などで使用される5 GHz帯のUnlicensed Bandで使用される端末の評価も行えるようにデザインされています。

■従来の機種であるシグナリングテスタMD8475Aとの完全な互換性を維持、シナリオレスのGUI環境SmartStudioを提供

携帯端末の評価に際し、評価用シナリオの作成を必要とせず即座に試験を実施可能なSmartStudioを提供します。現行機のシグナリングテスタMD8475AにおけるSmartStudioは、LTE対応スマートフォン開発の導入期から成熟期まで、多くのユーザーに支持をいただいたテストソリューションです。呼接続試験の正常系、準正常系試験、緊急呼、ETWS[※9]に代表される緊急報知試験、モビリティ試験やVoLTE[※10]/RCS[※11]等のIMS[※12]試験、さらにWLANオフロード[※13]試験をサポートします。

■SmartStudio Managerに対応、携帯端末の自動化試験で活用、開発/検証効率化に貢献

SmartStudioを自動制御するためのSmartStudio Managerに対応、これにより自動化試験環境が必要とされる携帯端末開発の下流工程であるリグレッション[※14]試験やストレス試験にシームレスに移行でき、開発/検証効率の向上に貢献します。MD8475Aで作成したテストケース資産が有効活用できるとともに、LTE-Advancedの評価としてコンポーネントキャリア数とMIMO数、対応無線周波数バンド種類の掛け算による組み合わせの膨大な数の全網羅試験を可能とします。

[対象市場・用途]

対象市場

チップセットメーカー、モジュールメーカー、携帯端末メーカー、通信事業者

用途

チップセット/モジュールや携帯端末の開発、通信事業者の端末機能受入試験


[※用語解説]

[※1]4CC CA:4 Component Carrier Carrier Aggregation
複数のLTEコンポーネントキャリアを同時に使用することで、広い帯域を確保し、通信速度を向上させる技術。4CC CAは、4つのコンポーネントキャリアを束ねる技術。

[※2]MIMO:Multiple Input Multiple Output
複数アンテナを使用して同時にデータを送受信し、データ通信を高速化する技術。

[※3]LTE-Advanced:Long Term Evolution-Advanced
LTE方式をさらに高速化したものであり、下り4000 Mbps以上/上り1500 Mbps以上の高速通信の実現を目指している。

[※4]スループット
単位時間あたりのデータ転送量。

[※5]GUI:Graphical User Interface
コンピュータに動作指示を行う際、画面上でコンピュータグラフィックスとポインティングを用い、視覚的かつ直感的に行動を指定することが可能なユーザーインターフェース。

[※6]TX/RX : Transmitter, Receiver
送信機および受信機。

[※7]RF:Radio Frequency
無線通信に使用される周波数。

[※8]LAA:Licensed Assisted Access
免許不要の周波数帯を使用してLTE通信を行う方式。

[※9]ETWS : Earthquake and Tsunami Warning System
地震や津波などの災害が発生した際、緊急情報を携帯端末に配信する方式。

[※10]VoLTE : Voice over LTE
音声およびビデオ通信をLTE網上でデータ(パケット)として取扱い実現する技術。

[※11]RCS : Rich Communication Suite
音声通話、ビデオ通話、マルチメディアコンテンツ共有、メッセージング等の多様なサービスを異なるキャリア間で共通化し相互接続性を実現する技術。

[※12]IMS : IP Multimedia Subsystem
音声通信やWebブラウジング、メール等の多様なサービスをIP化し、融合したマルチメディアサービスなどを実現するための規格。

[※13]WLANオフロード
携帯端末のデータ通信量の増大に伴い発生する通信速度低下や繋がりにくさを解消するため、データ通信を携帯電話網から無線LAN網に振り替えて負荷を分散する技術。

[※14]リグレッション
携帯端末のプログラムをアップデートした際、想定外の影響や異常が発生していないかを確認するための繰り返し試験。

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