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シグナリングテスタMD8430Aの機能を拡張

2015/09/10
シグナリングテスタMD8430Aで、業界初4x4/8x2 MIMOフェージング機能に対応

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アンリツ株式会社(社長 橋本 裕一)は、シグナリングテスタMD8430Aの機能を拡張し、LTE-Advancedの4x4/8x2 MIMO[※1]フェージング[※2]試験を可能としました。

シグナリングテスタMD8430Aは、LTE/LTE-Advancedに対応した基地局シミュレータであり、チップセットやデータ端末の開発に必要とされる擬似ネットワークを机上で構築できます。

今回の機能追加により、フェージングシミュレータを用いることなく、MD8430Aで4x4/8x2 MIMOフェージング環境を擬似的に構築でき、LTE-Advanced端末の実効通信速度を検証できます。

アンリツは今後もMD8430Aの機能追加を図り、LTE-Advancedサービスの早期普及に貢献してまいります。

 

注:LTE-Advanced

世界規模で普及しているLTE(Long Term Evolution)をさらに高度化し、静止/低速移動時で最大3 Gbps、高速移動時で最大1 Gbpsの高速データ通信を実現する移動通信システム。

 

[開発の背景]

LTE-Advancedは、通信帯域幅を拡張するキャリアアグリゲーション[※3]に加え、複数のアンテナを用いることにより、移動時に1 Gbpsから最大3 Gbpsのデータ通信を可能とする移動通信システムです。

移動通信システムは、フェージングにより実効通信速度が変動することから、複数のアンテナを使用するMIMOでは、実効通信速度の検証が重要な評価項目となっています。

現在、4×4 MIMO、8×2 MIMO技術の開発が進展しており、このフェージング環境で実効通信速度を検証できる基地局シミュレータのニーズが高まっています。

そこでアンリツは、シグナリングテスタMD8430Aの機能を強化し、新たに4×4 MIMO/8×2 MIMOフェージング試験を可能としました。

 

[製品概要]

シグナリングテスタMD8430Aは、LTE/LTE-Advancedに対応した基地局シミュレータです。

今回開発したフェージング機能を使用することにより、4×4 MIMO、8×2 MIMO技術を搭載したLTE-Advanced端末の擬似ネットワークを構築し、実効通信速度を検証できます。

MD8430Aのフェージング機能は、アンテナ間の相対レベル確度[※4]に優れており、実際のネットワークでは困難な再現性の高いフェージング環境を構築できます。

また、チップセット開発の上流工程での不具合修正に必要なスロークロック試験[※5]もサポートしています。

さらに、グラフィカルユーザインタフェースを採用したテストケース作成ツールであるラピッドテストデザイナ(RTD)を組み合わせて使用することにより、MIMO環境での基地局シミュレーションに必要なテストケース(試験項目)を簡単に作成でき、実際の基地局では再現困難な通信環境など、さまざまな検証環境を効率良く構築できます。

 

[ 用語解説]

[※1] 4×4/8×2 MIMO(Multiple Input Multiple Output)
MIMOは複数アンテナを使用して同時にデータを送受信し、データ通信を高速化・高信頼化する技術。4×4 MIMOは、送受信で各4本のアンテナを使用し、8×2 MIMOは、送信側で8本、受信側で2本のアンテナを使用する。

[※2] フェージング
無線通信において、時間差をもって到達した電波が干渉し合うことによって電波レベルの強弱に影響を与える現象のことである。フェージングは、電波が地上の障害物や大気中の電離層などによって反射することによって生じるが、移動体通信においては、送受信する端末そのものが移動することでも発生する。

[※3] キャリアアグリゲーション
複数のLTEコンポーネントキャリアを同時に使用することで、広い帯域を確保し、通信速度を向上させる技術。

[※4] 相対レベル確度
複数の信号間の実際のパワー差が、設定値等の理論的なパワー差に比べて、どれだけ確からしいレベル差となるかを表す性能指標。

[※5] スロークロック試験
ベースバンド信号を生成する際に基準となるクロックの周波数を、完成品の端末での周波数よりも低く設定して実施する試験。

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