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ネットワークマスタフレックスMT1100A機能拡張

2015/05/25
1台で400Gコアネットワークからモバイルフロントホール[※1]までのネットワークの評価が可能

ネットワークマスタ フレックス MT1100A

アンリツ株式会社(社長 橋本裕一)は、ネットワーク用測定器(トランスポートテスタ)であるネットワークマスタフレックス MT1100Aの機能を拡張。400Gコアネットワークからモバイルフロントホールまでの通信ネットワークを1台で評価する機能を実現。5月25日から販売いたします。

MT1100Aは、本体プラットフォームであるMT1100Aに、「10GマルチレートモジュールMU110010A」、「100G マルチレートモジュール MU110011A」、「40/100G モジュール CFP2 MU110012A」の3種類を組み合わせることで、ネットワークの主流である1.5 Mbps[※2]から10 Gbps[※3]、実用化が本格化している40 Gbps/100 Gbpsのネットワークの評価に対応しています。さらに、MT1100AにMU110012Aを2セット実装することにより、400 Gbpsのクライアント試験信号に対応しています。
今回新たに、モバイルフロントホール評価を可能としました。また、併せてOTN[※4]マッピング[※5]機能強化、CFP4[※6] 光トランシーバ対応、CAUI, XLAUI[※7]電気インタフェース、リモート操作等の機能拡張も行いました。

これらの機能拡張により、規格が論議されている400Gコアネットワークから、基地局で使われるモバイルフロントホールネットワークまでのネットワークの評価を、MT1100A 1台でシームレスに行えます。

アンリツは、MT1100Aの販売により、超高速ネットワークの円滑な普及に貢献いたします。

 

[開発の背景]

スマートフォンやタブレットなど、モバイル端末を利用したデータ通信サービスがグローバルに広がっています。モバイルデータ通信ではLTE[※8]の普及に伴い、基地局とアンテナ間では、大量の高速データを効率よく伝送できるCPRI、OBSAI[※9]といった新しいプロトコルが採用されています。その伝送速度は、CPRI Ver.6.0で10.13 Gbpsになるなど高速化が進んでいます。通信データはOTNにマッピングされて高速化されメトロネットワークやコアネットワークに伝送されます。ここでは更に高速化が進み100 Gbpsが使われるようになっています。また、次世代コアネットワークに向けて400 Gbpsの論議が進んでいます。

高速データ通信には光ファイバが使われ、SFP, SFP+, QSFP+, CXP[※10],CFP, CFP2など、様々な種類のトランシーバにつながっています。最新の規格はCFP4です。このような状況下で、ネットワーク技術者は、日々様々な通信規格、ビットレートの通信ネットワークの開通、トラブルシュートに対応しなければならず、1台でこれらのネットワークの評価を可能とするテスタが求められてきました。アンリツでは、このような要求に応えるため、2014年10月に発売を開始したMT1100Aに最新のモバイル規格、OTN、トランシーバ規格、リモート操作に対応する機能拡張を行いました。

 

[製品概要]

ネットワークマスタフレックス MT1100Aは、トランスポートテスタの本体プラットフォームです。併せて開発した測定モジュールを搭載することにより、ネットワークのBER測定[※11]スループット測定[※12]が行えます。測定モジュールは、通信速度、通信規格に応じて3種類用意しています。

「10GマルチレートモジュールMU110010A」は、1.5 Mbpsから10 Gbpsまでのネットワークを構成するOTN、イーサネット[※13]、CPRI/OBSAI、SDH/SONET[※14]PDH/DSn[※15]ファイバチャネル[※16]に対応しています。「100G マルチレートモジュール MU110011A」は、10 Mbpsから100 Gbpsまでのネットワークを構成するOTN、イーサネット、CPRI/OBSAI、SDH/SONET、ファイバチャネルに対応しています。「40/100G モジュール CFP2 MU110012A」は、MT1100A用測定モジュールであり、40 Gbpsから100 Gbpsまでのネットワークを構成するOTN、イーサネットに対応しています。


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[主な特長]

■1台でネットワークを構成する各通信システムの評価が可能
ネットワークは、OTNやイーサネット、CPRI/OBSAI、SDH/SONET、PDH/DSn、ファイバチャネルを統合した通信システムとして運用されています。今回機能強化したトランスポートテスタは、上記すべての通信システムに対応しています。トラブルシュートでは、ネットワークの中間にテスタを設置して双方向のモニタリングを行う、または不具合がある伝送機器を2ポート[※17]で挟み込んで解析することが多く、テスタには各ビットレートに2ポートを装備し、独立で動作することが求められます。MT1100Aでは、測定モジュールを組み合わせることで、どのビットレートでも4ポートを装備することが可能です。
今回の機能拡張で、モバイルフロントホールの規格であるCPRI/OBSAIの614 Mbpsから同クラスのテスタで初となる10.13 Gbpsまでに対応しました。

■40 Gbps /100 Gbpsのネットワークに対応可能
現在のネットワークの通信速度は、1.5 Mbpsから10 Gbpsが主流となっていますが、高速大容量化を図るために、40G/100 Gbpsのネットワークの導入が進展しています。
MT1100Aの測定モジュールであるMU110011A、MU110012Aはこの通信速度をカバーしています。
今回の機能拡張で、40 Gbps, 100 Gbpsのより複雑なマッピング方法に対応しました。

■400 Gbpsの超高速ネットワークの評価が可能
MT1100AにMU110012Aを2セット実装することにより、100 Gbpsの試験信号を4本束ね、400 Gbpsの試験信号に対応できます。これにより、研究開発が進展している400 Gbpsの通信速度を有する超高速ネットワークの評価が行えます。

■OTNのクライアント信号試験が可能
OTNでは、クライアント信号[※18]と呼ばれるイーサネット、CPRI、SDH/SONET信号などを内蔵して伝送します。MT1100Aは、イーサネット、CPRI、SDH/SONETのクライアント信号を内部で生成し、OTN回線上で試験が行えます。これにより、実運用とほぼ同様の環境でのOTNの評価が可能となり、通信障害発生時の原因がOTN、イーサネット、CPRI、SDH/SONETもしくはファイバチャネルであるかの検証が容易に行えます。
今回の機能拡張でOTNのマッピング強化を行い、CPRIをOTNにマッピングすることも可能です。

■40 Gbps, 100 Gbps用電気インタフェースを使った試験が可能
40 Gbps, 100 Gbpsの伝送機器では、光ファイバと信号を送受信するために光トランシーバモジュールを挿入して使用します。その電気インタフェースには、CAUI, XLAUIといった規格の信号が使われます。MT1100Aでは、この電気インタフェースを使って光トランシーバを試験したり、伝送機器と直接電気信号を送受信して評価したりすることが可能です。これにより、ネットワークの研究、製造や、保守現場での試験範囲を広げることが可能です。

■優れた携行性・操作性
MT1100Aは、バッテリ駆動のポータブルタイプであり、測定場所となる通信事業者の局舎に簡単に持ち運べ、すぐに試験を開始できます。また、視認性に優れた12.1インチの大型カラー液晶、タッチパネル操作、遠隔地からインターネットを経由してのリモート操作、コマンド操作、最大4ポートの同時試験などを実現しており、ネットワークの建設・保守における検証作業が効率よく行えます。
今回の機能拡張ではリモート操作の利便性を高め、MT1100A起動、操作、ファイル転送、ファームウェア更新までを遠隔地から行えるようになりました。また、複数ユーザが1台のテスタの各ポートを個別、同時に操作して、テスタを有効利用できるようになりました。

■用途に応じた機能拡張が可能
MT1100Aは、通信システムや通信速度の種別をオプション化し、3種類のモジュールとソフトウェアを提供しています。これにより、イーサネット構成に別途、OTN構成を追加するなど、将来の機能拡張が簡単に行えます。

 

[対象市場・用途]

対象市場

伝送機器メーカー、通信事業者、ネットワーク工事会社、通信設備建設・保守会社

用途

ネットワークの研究、開発、製造、建設・保守

 

[ 用語解説]

[※1] モバイルフロントホール:Mobile Fronthaul
無線基地局とアンテナ装置間のネットワークのこと。

[※2] 1.5 Mbps:1.5 Mega bit per second
Mbpsは、データ伝送速度の単位。1.5 Mbpsは、1秒間に150万ビットのデータを伝送できる。

[※3] 10 Gbps:10 Giga bit per second
Gbpsは、データ伝送速度の単位。10 Gbpsは、1秒間に100 億ビットのデータを伝送できる。

[※4] OTN:Optical Transport Network
光伝送技術の国際標準規格。強力なエラー検出・訂正機能と柔軟なフレーム構造を備えており、光ネットワークに広く利用される。

[※5] マッピング:Mapping
OTN信号の中に、イーサネット、CPRI、SDH/SONET等の他プロトコルの信号を内包する方法。

[※6]  CFP4:C Form-factor Pluggable 4
光100Gbpsのプラガブルトランシーバの規格。

[※7]  CAUI, XLAUI:
光40 Gbps, 100 Gbpsプラガブルトランシーバの電気インタフェース。
CAUIはCFP用10レーンの電気インタフェース、XLAUIはCFP用4レーン。レーンとは、1本の信号を送るための差動2本の信号。

[※8]  LTE:Long Time Evolution
スマートフォン等モバイル端末で広く使われる通信規格。

[※9]  CPRI:Common Public Radio Interface
          OBSAI:Open Base Station Architecture Initiative

モバイル通信の基地局とアンテナ間で、大量のデータを高速に送受信するための通信規格。

[※10]  SFP:Small Form-Factor Pluggable
SFP+:Small Form-Factor Pluggable Plus
QSFP+:Quad Small Form-Factor Pluggable Plus
CXP:C:ローマ字の100, XP: eXtended-capacity Pluggable form-factor
光トランシーバの規格
SFP, SFP+: 10Gbpsまで、QSFP+: 40Gbps, CXP: 100Gbpsに対応

[※11] BER測定:Bit Error Rate測定
信号に含まれるビットエラーの割合を測定すること。

[※12] スループット測定
単位時間当たりのネットワークのデータ転送能力を測定すること。

[※13] イーサネット
コンピュータネットワークの規格のひとつ。1秒間に送れる信号の数(ビットレート)により、イーサネット(1秒間に1000万ビット= 10 Mビット/秒)から、100ギガビットイーサネット(1秒間に1000 億ビット = 100 Gビット/秒)までが実用化されている。400ギガビットイーサネット(1秒間に4000 億ビット = 400 Gビット/秒)についても研究されている。

[※14] SDH/SONET:Synchronous Digital Hierarchy / Synchronous Optical NETwork
SDHは、国際的に統一されたディジタル伝送規格。SONETは、米国にて規定されたディジタル伝送規格であり、SDH とSONETは、相互接続ができる。

[※15]  PDH/DSn:Plesiochronous Digital Hierarchy / Digital Signal level n
SDH/SONETが勧告されるより以前に日本、北米、ヨーロッパで採用されていたディジタル伝送規格。

[※16] ファイバチャネル
コンピュータと外部記憶装置間でデータ転送するための伝送規格。

[※17] ポート
ネットワークと伝送機器の接続口。2ポートとは、接続口が2個あること。

[※18] クライアント信号
OTN上では、イーサネット、CPRI、SDH/SONETなど、さまざまな信号がマッピングされて伝送される。これらの信号の総称がクライアント信号である。

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