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V-Low地上マルチメディア放送機器用評価機能を追加

2015/02/10

シグナルアナライザ/ベクトル信号発生器でV-Low対応機器の評価を実現

MS2830A_MG3710A.jpg

 

アンリツ株式会社(社長 橋本 裕一)は、V-Low地上マルチメディア放送規格である「ISDB-TSB」(注)に対応した測定機能を開発。既に販売しているシグナルアナライザ MS2690A/MS2691A/MS2692A/MS2830Aシリーズ用のISDB-Tmm解析ソフトウェアMX269037Aおよびベクトル信号発生器MG3710A用のISDB-Tmm波形パターンMX370084AにISDB-TSB測定機能を追加いたしました。

MS2690A/MS2691A/MS2692A/MS2830AシリーズにMX269037Aをインストールすることにより、従来から対応してきたISDB-Tmmに加え、ISDB-TSB放送設備の変調[※1]解析を含めた送信特性を評価できます。

また、MG3710AにMX370084Aをインストールすることにより、ISDB-TSBに対応した受信端末の受信特性の評価や、中継器および中継器に搭載される電子部品などの送受信特性評価で必要となる基準信号を出力できます。

アンリツは、今回の計測ソリューションの提供により、V-Low地上マルチメディア放送関連機器の円滑な開発・製造に貢献いたします。

(注)ISDB-TSB

ARIB STD-B46に定義された地上マルチメディア放送規格の一つ。アナログTV放送停波後に空く周波数帯の
うち、VHF帯99 MHz-108 MHzでの使用が予定されている。

 

[開発の背景]

V-Low地上マルチメディア放送は、2015年中に国内の主要地域で順次サービス開始が予定されており、本方式に対応した送信機、中継器および受信機を評価できる測定器のニーズが高まっています。

そこでアンリツは、シグナルアナライザ MS2690A/MS2691A/MS2692A/MS2830Aおよびベクトル信号発生器MG3710Aの機能を強化し、従来から提供している MS2690A/MS2691A/MS2692A/MS2830A用ISDB-Tmm解析ソフトウェアMX269037A とMG3710A用ISDB-Tmm波形パターンMX370084A において、V-Low地上マルチメディア放送方式の評価も可能としました。

 

[製品概要]

■ ISDB-Tmm解析ソフトウェアMX269037A
MX269037Aは、 シグナルアナライザ MS2690A/MS2691A/MS2692A/MS2830A用ソフトウェアです。
シグナルアナライザ MS2690A/MS2691A/MS2692A/MS2830Aにインストールすることにより、ISDB-T信号、ISDB-Tmm信号、ISDB-TSB信号の変調解析、位相雑音[※2]測定、スペクトラムマスク[※3]スプリアス[※4]測定、MER[※5]など、送信特性評価に必要な各種測定が行えます。測定結果はグラフィカルに表示でき、送信特性を容易に確認できます。

■ ISDB-Tmm波形パターンMX370084A
MX370084Aは、ベクトル信号発生器MG3710A用波形パターンです。MG3710AにMX370084Aをインストールすることにより、ISDB-Tmm、ISDB-TSBに対応した携帯端末の受信特性の評価や、中継器・電子部品の送受信特性の評価で必要となる基準信号を出力できます。

■ シグナルアナライザ MS2690A/MS2691A/MS2692A
50 Hz~6 GHzの周波数範囲において、優れた総合レベル確度[※6]と変調精度、広帯域解析を実現したシグナルアナライザ。広帯域FFT[※7]解析が行えるベクトル・シグナル・アナリシス機能、信号波形をデジタルデータとして取り込めるデジタイズ機能も標準搭載しており、複雑化するワイヤレス通信システムの研究・開発や、高性能が要求されるデバイス、基地局の試験が効率よく行えます。

■ シグナルアナライザMS2830A
周波数切替、掃引、測定結果データ転送の一連の測定動作を約12ミリ秒で可能とする高速測定と高精度測定を低価格で実現したシグナルアナライザ。スペクトラムアナライザのみから送受信試験を一台で実現するワンボックス構成まで、必要に応じた測定システムを柔軟に構築できます。

■ ベクトル信号発生器MG3710A
MG3710Aは、3GPP LTE FDD/TDD、W-CDMA/HSDPA/HSUPA、CDMA2000 1X/1xEV-DO、GSM/EDGE、Mobile WiMAX、 ISDB-Tワンセグメントなど各種移動通信システムのデジタル変調信号を出力できる信号発生器です。最大サンプリングレート[※8]200 MHz[※9]の任意波形ベースバンド発生器を標準内蔵しており、各波形パターンファイルを選択するだけで様々な通信方式のデジタル変調信号を出力できます。さらに2つのメモリを内蔵していることから、希望波[※10]妨害波[※11]/AWGN[※12]など従来2台の信号発生器を必要としていた作業が、1台のMG3710Aで行えます。

 

[対象市場・用途]

対象市場

デジタル放送機器関連メーカー

用途

ISDB-Tmm解析ソフトウェアMX269037A:
ISDB-Tmm・ISDB-T・エリアワンセグ・ISDB-TSBの送信機、中継器、部品の変調解析
ISDB-Tmm波形パターンMX370084A:
ISDB-Tmm・ISDB-TSBの中継器の送受信評価、受信機の受信評価

 

[ 用語解説]

[1]変調
伝送情報を電波の振幅、位相等に変換すること。

[2]位相雑音
信号の質を表す指標の一つ。SSB位相雑音ともいい、特定のオフセット周波数にてキャリア(C)とノイズ成分(N)との比で表す。単位は、dBc/Hz。

[3]スペクトラムマスク
近隣の無線機器への干渉を防ぐために定義されている規格線を意味し、デジタル変調された信号の品質を計る尺度となる。

[4]スプリアス
設計上意図されているものとは別の周波数成分のこと。不要波とも呼ぶ。

[5]MERModulation Error Ratio
変調誤差比。デジタル変調信号の質を表す指標の一つ。コンスタレーションにおいて、理想コンスタレーションポイントからベクトル誤差の電力換算値と、理想コンスタレーションポイントの電力比として定義された値で数値が大きいほど質が良い状態。単位はdB。

[6]総合レベル確度
測定誤差を発生させる要因をすべて含んだシグナルアナライザ/スペクトラムアナライザの総合的な性能。

[7]FFTFast Fourier Transform
高速フーリエ変換。フーリエ変換とは信号中に含まれている周波数成分を抽出する処理。

[8]サンプリングレート
アナログ信号をデジタル信号に変換する際の1秒間のサンプル回数。

[9]MHz(メガヘルツ)
周波数の単位。1秒間に100万回繰り返される周波数を意味する。

[10]希望波
受信試験を行う際に、測定対象チャネルとなる信号。

[11]妨害波
受信試験を行う際に、測定対象チャネルとなる信号とは別の妨害になる信号。

[12]AWGN: Additive White Gaussian Noise
相加性白色ガウス雑音。通信を阻害する信号を作り出すために使用される。

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