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広帯域ベクトルネットワークアナライザシステムME7838Dの販売を開始

2014/06/09

145GHzまでの広帯域で一括測定を実現

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アンリツ株式会社(社長 橋本 裕一)は、広帯域ベクトルネットワークアナライザシステムME7838Dを開発。6月9日から販売を開始いたします。

ME7838Dは、情報通信システムやレーダなどで利用されるマイクロ波[※1]ミリ波[※2]デバイスのモデリング[※3]や特性評価で使用されるベクトルネットワークアナライザです。

ME7838Dは、従来から提供しているME7838Aの測定周波数帯域(ME7838A:70 kHzから110 GHz)を拡張し、70 kHzから145 GHzまでという広帯域をカバーしています。

情報通信システムやレーダでは、120 GHz帯高速画像通信システムや140 GHz帯高解像度レーダなど、110 GHzを超える次世代技術の研究・開発が進展し、広帯域なネットワークアナライザのニーズが高まっています。

従来機種のME7838Aで110 GHzを超える測定を行う場合、110 GHz超の導波管[※4]システムを別途購入する必要がありました。このため設備投資が高額化するとともに、110 GHzまでと110 GHz超の測定を個別に行い、各々の測定結果を統合するという煩雑な作業が必要でした。

今回開発したME7838Dは70 kHzから145 GHzまでの周波数帯域に対応しています。また、基本性能も優れ、125 GHzの周波数測定で100 dB以上、145 GHzで90 dB以上というダイナミックレンジ[※5]を実現しています。

標準モデルのME7838Dを使用することにより、70 kHzから145 GHzまでの広範な周波数帯域の一括測定が、低コストかつ高品質に行えます。

 

[開発の背景]

各種情報通信システムの高速・大容量化やレーダ技術の用途拡大に伴い、その心臓部といえるマイクロ波・ミリ波デバイスでは周波数の広帯域化が進展しています。特に画像通信では110 GHzを超える周波数帯域の利用が検討されており、120 GHz帯高速画像通信システムや140 GHz帯高解像度レーダなど次世代の通信システムの研究・開発が活発化しています。

そこで、アンリツは従来から提供しているベクトルネットワークアナライザの新機種として広帯域ベクトルネットワークアナライザシステムME7838Dを開発しました。

ME7838Dは、70 kHzから145 GHzの広範な周波数帯域をカバーしていることから、従来必要とされていた110 GHz超の導波管システムが不要となり、120 GHz帯高速画像通信システムや140 GHz帯高解像度レーダなど次世代通信システムで使用されるデバイスが一括で測定できます。

 

[製品概要]

広帯域ベクトルネットワークアナライザシステムME7838Dは、高速通信システムや車載レーダ、電波天文学におけるミリ波レーダなどで利用される各種デバイスのモデリングや特性評価で使用される計測器です。

ME7838Dは、70 kHzから145 GHzまでという広範な周波数範囲で測定が行え、60GHz WPAN[※6]や40Gbps以上の光ネットワーク、77 GHz車載レーダ、94 GHzミリ波レーダはもちろん、120 GHz帯高速画像通信システムや140 GHz帯高解像度レーダなど次世代通信システムで使用される各種広帯域デバイスのモデリング、特性評価が行えます。

 

[主な特長]

■広帯域デバイスの一括測定が可能
従来機種のME7838Aで120 GHz帯高速画像通信システムや140 GHz帯高解像度レーダで使用される広帯域デバイスを測定する場合、110 GHz超の導波管システムを別途購入し、110 GHzまでと110 GHz超の測定を個別に行い、各々の測定結果を統合することが必要でした。ME7838Dは145 GHzまでの広帯域をカバーしており、1台のベクトルネットワークアナライザで広帯域デバイスのモデリング、特性評価が行えます。

■全周波数帯域で高品質な測定が可能
ME7838Dは、125 GHzの周波数測定で100 dB以上、145 GHzで90 dB以上というダイナミックレンジを実現しています。また、従来機種で劣化していた50 GHzから70 GHzの周波数帯域でのダイナミックレンジを改善。従来機種では受信できなかった微弱な信号も検知でき、全周波数帯域で高品質な測定が行えます。

■高速測定
ME7838Dは、ME7838A同様、201ポイントの測定ポイントを110ミリ秒で掃引できる高速測定を実現しています。この分野で使用されているベクトルネットワークアナライザの約10倍のスピードで測定が行え、開発効率向上に貢献いたします。

 

[対象市場・用途]

対象市場

デバイスメーカー

用途

広帯域マイクロ波デバイス、ミリ波デバイスのモデリング、特性評価

 

[ 用語解説]

[※1] マイクロ波
波長が100 μm~1 m、周波数が300 MHz~3 THzの電波。

[※2] ミリ波
波長が1ミリ~10ミリ、周波数が30 GHz~300 GHzまでの電波。

[3] モデリング
回路を定型化するための手法。モデリングすることにより、半導体デバイスを使用した回路を効率よく設計できる。

[※4] 導波管
主にマイクロ波やミリ波の伝送で用いられる円形または方形の金属製の管。

[※5] ダイナミックレンジ
ネットワーク・アナライザに内蔵された受信機の感度を表す性能。ダイナミックレンジが高いほど優れた受信感度を実現できる。dBの単位で表す。

[6] WPANWireless Personal Area Networks
数メートルから数十メートルと無線LANよりも狭いエリアをカバーする無線通信ネットワーク。無線LANに比べ、伝送距離は短いが、伝送速度が速く低消費電力であることが特徴。デジタル家電などでの使用が期待されている。

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