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シグナリングテスタMD8430AのLTE-Advanced試験機能を拡充

2013/08/29

業界で初めて、基地局シミュレータでTD-LTE Advancedに対応

シグナリングテスタ(基地局シミュレータ) MD8430A

 

アンリツ株式会社(社長 橋本 裕一)は、シグナリングテスタMD8430AのLTE-Advanced(注)試験機能を拡充。新たに、MD8430A本体に、3GPP Release10[※1]で仕様化されたeICIC[※2]TM9[※3]の試験機能を追加するとともに、業界で初めてTD-LTE Advanced方式のキャリアアグリゲーション[※4]機能の検証を可能とする「キャリアアグリゲーションオプション MD8430A-085」を開発。8月30日から販売いたします。

MD8430AにMD8430A-085をインストールすることにより、TD-LTE Advanced方式の検証用ネットワークを構築し、端末のキャリアアグリゲーション機能でデータ通信速度を最大150 Mbpsまで高速化し評価できます。

LTE-AdvancedにはFDD方式とTDD方式があり、MD8430Aはすでに、FDD LTE-Advancedのキャリアアグリゲーション機能評価に対応しています。

TD-LTE Advancedは中国が普及を推進し、インドやロシアなどの通信事業者も導入を計画しています。

アンリツは今回、業界で初めてTD-LTE Advanced方式に対応した基地局シミュレータを提供することにより、TD-LTE端末・チップセットの開発を促進し、モバイルブロードバンドサービスのさらなる高速化に貢献いたします。

注:LTE-Advanced

世界規模で普及しているLTE(Long Term Evolution)をさらに高速化し、静止/低速移動時で最大1 Gbps、高速移動時で最大100 Mbpsの高速データ通信を目指している次世代移動通信システム。LTE-AdvancedはFDD方式とTDD方式がある。FDD方式は、使用する周波数帯域を送信用と受信用に分割し、同時に送受信する方式である。TDD方式は、送信信号と受信信号を同じ周波数で短い時間間隔で分割し、交互に伝送する。

 

[開発の背景]

定額制のデータ通信サービスやクラウドコンピューティングの普及にともない、スマートフォンやタブレット、USBカードタイプのデータ通信端末など、各種モバイル端末のLTE対応が加速しています。その一方、映像や動画などリッチコンテンツの利用拡大により、モバイル回線のさらなる高速大容量化が必須となっています。

この対応策として、キャリアアグリゲーション機能によりLTEをさらに高速化するLTE-Advancedの開発が本格化しています。LTE-Advancedは、キャリアアグリゲーション機能により高速データ通信を実現することから、本機能の検証を可能とする基地局シミュレータが強く求められています。

アンリツはLTEおよびLTE-Advancedの検証用基地局シミュレータとして、シグナリングテスタMD8430Aを提供しています。MD8430Aは、すでにFDD/TDD 方式に対応していることに加え、FDD方式のLTE-Advancedではキャリアアグリゲーション試験を可能としており、世界各国の移動通信事業者、端末・チップセットベンダで多数採用されています。

さらに今回、MD8430Aのキャリアグリゲーション試験機能を拡充し、業界で初めてTDD 方式のLTE-Advancedに対応しました。

 

[製品概要]

シグナリングテスタMD8430Aは、LTE/LTE-Advancedに対応した基地局シミュレータです。

「キャリアアグリゲーションオプション MD8430A-085」は、シグナリングテスタMD8430A用オプションです。MD8430A-085はすでにFDD方式のLTE-Advancedのキャリアアグリゲーション試験に対応していますが、今回さらにTD-LTE Advancedのキャリアアグリゲーション試験を可能としました。

MD8430A本体にMD8430A-085をインストールすることにより、MD8430AがFDD方式に加え、TDD 方式のLTE-Advancedの擬似基地局として動作し、キャリアアグリゲーション機能の符号・復号[※5]試験やプロトコル[※6]試験、スループット[※7]性能評価などが行えます。

本MD8430Aを使用することにより、エンジニアの机上にTD-LTE Advanced対応の擬似ネットワークを構築し、実基地局では困難なさまざまな通信環境下でキャリアアグリゲーション機能の検証が行えます。

また、MD8430Aの本体機能も強化し、今回LTE-Advancedの最新規格である3GPP規格Release10で仕様化されたeICICとTM9を用いた環境での接続検証も可能としました。


[ この製品をもっと詳しく ]

 

[対象市場・用途]

対象市場

移動通信事業者、端末・チップセットベンダー

用途

LTE-Advanced携帯端末・チップセットの検証

 

[ ※用語解説]

[※1] 3GPP Release10
3GPPは、高速移動通信方式の標準を策定するためのパートナーシップ・プロジェクト。3GPP規格はリリース順にナンバリングされており、Release10では、LTE-Advancedに関連した国際標準規格を策定している。

[※2] eICIC:enhanced Inter-Cell Interference Coordination
セル間干渉制御技術。LTE-Advancedでは、マクロセルと呼ばれる基地局エリアにさらに小型のスモールセルを配備してスループットの向上を目指している。eICICは、このマクロセルとスモールセル間で生じる妨害干渉を最小限に抑えるための技術。これにより、干渉による通信速度の低下を抑制し、ネットワーク内の総合的な強化を図る。

[※3] TM9:Transmission Mode9
端末と基地局間の送信モード規定。TM9では新たにチャネル品質をレポートする基準信号が追加された。これにより、端末-基地局間の通信品質をより最適な状態で維持して再送回数を減らすことができる。

[※4] キャリアアグリゲーション機能
キャリアアグリゲーションは、複数の割当周波数を組み合わせ、より大きな帯域幅(電波の周波数の範囲)を仮想的に作り出すことが可能となる技術。無線通信システムでは、帯域幅が大きければ大きいほど、高速に大容量のデータを伝送できる。例えば、ある通信事業者が20 MHz幅、10 MHz幅を持っていた場合、本技術により30 MHz幅の連続した周波数の利用時と同等のデータレートを実現でき、加入者が通信するピーク速度や平均速度が向上する。

[5] 符号・復号
音声や文字などを、通信で用いるデジタル信号へと変換する処理を符号化という。符号化した情報を音声や文字に戻す処理を復号化という。

[6] プロトコル
規格で定められた端末とネットワーク間の通信手順。

[※7] スループット
単位時間あたりのデータ転送量のこと。移動通信分野では、基地局と携帯電話端末間でのデータ通信における実質的なデータ転送速度を示す。

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