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MS269xAシリーズ用測定ソフトウェアとMG3710A用波形生成ソフトウェアの販売を開始

2013/04/26

TDD LTE-Advanced基地局の送信性能・受信性能評価に対応

ベクトル信号発生器 MG3710A

 

アンリツ株式会社(社長 橋本 裕一)は、シグナルアナライザMS269xAシリーズとベクトル信号発生器MG3710AのLTE-Advanced[※1]測定ソリューションを拡充。新たにTDD LTE-Advanced[※2]方式に対応したMS269xAシリーズ用測定ソフトウェアとMG3710A用波形生成ソフトウェアを開発。4月26日から販売いたします。

今回開発したMS269xAシリーズ用測定ソフトウェアは、「LTE-Advanced TDD ダウンリンク測定ソフトウェアMX269022A-001」です。すでに提供しているTDD LTE構成のMS269xAシリーズに、MX269022A-001を搭載することにより、TDD LTE-Advanced基地局が携帯電話端末に送信する信号を受信し、その特性を解析できます。

併せて開発したMG3710A用波形生成ソフトウェアは、「LTE-Advanced TDDオプションMX370110A-001」です。MX370110A-001を、すでに提供しているTDD LTE構成のMG3710Aにインストールすることにより、TDD LTE-Advanced基地局の受信特性評価で必要となる試験信号を生成して出力できます。

スマートフォンやタブレット端末を利用した大容量データ通信需要の急増に伴い、LTEをさらに高速化したFDD LTE -Advanced[※3]方式とTDD LTE-Advanced方式が規格化されています。アンリツはすでに、MS269xAシリーズ/MG3710Aで、FDD LTE-Advanced方式の基地局の送信性能・受信性能評価を可能としていることに加え、新たにTDD LTE-Advanced基地局への対応を図ったことにより、モバイルブロードバンドサービスの円滑な普及に貢献いたします。

 

[開発の背景]

スマートフォンやタブレット端末の普及に伴い、大容量のデータを扱うことが可能なクラウドサービスや高精度な動画配信が主要なモバイル通信サービスとなっています。

このためモバイルトラフィックが急増しており、通信事業者各社は、FDD LTE/TDD LTEの導入・普及を進めていますが、LTEをさらに高速化したFDD LTE-AdvancedおよびTDD LTE-Advancedの規格化も進展し、基地局開発のフェーズに入っています。

基地局の開発では、基地局が端末に送信する信号を評価するシグナルアナライザ(信号解析器)と受信性能評価の試験信号源となる信号発生器が必要となります。

アンリツは従来からこの用途の計測器として、シグナルアナライザMS269xAシリーズとベクトル信号発生器MG3710Aを販売しており、すでにFDD LTE-Advanced基地局の送信性能・受信性能評価に対応しています。

さらにアンリツは、MS269xAシリーズ/MG3710Aの機能を拡充。TDD LTE-Advanced基地局の送信特性・受信特性評価を可能としました。

 

[製品概要]

■MS269xAシリーズ用測定ソフトウェア

今回開発したMS269xAシリーズ用測定ソフトウェアは、「LTE-Advanced TDD ダウンリンク測定ソフトウェアMX269022A-001」です。本ソフトウェアを、すでに販売しているTDD LTE構成のMS269xAシリーズにインストールすることにより、TDD LTE-Advanced基地局が携帯電話端末に送信する信号の特性を評価できます。

TDD LTE-Advancedは、複数の周波数帯の搬送波[※4]を束ねて高速・大容量通信を実現するキャリア・アグリゲーション[※5]がキーテクノロジーとなっています。

LTE-Advanced TDDモデルのMS269xAシリーズは、最大100MHzのキャリア・アグリゲーション信号を一括して解析でき、効率よくLTE-Advanced FDD基地局の送信性能を評価できます。

また、MS269022A-001は、本体MS269xAにインストールするソフトウェアのため、外部PCが不要であり、本体のパネル操作だけで測定できます。

 

シグナルアナライザMS269xAシリーズ

MS269xAシリーズは、50Hz~6GHzの周波数範囲において、優れた総合レベル確度と変調精度、広帯域解析を実現したシグナルアナライザです。広帯域FFT[※6]解析が行えるベクトル・シグナル・アナリシス機能、信号波形をデジタルデータとして取り込めるデジタイズ機能も標準搭載しており、ワイヤレス通信システムの研究・開発や高性能が要求されるデバイス、基地局の試験が効率よく行えます。MS269xAシリーズは、上限周波数により3機種(MS2690A:6GHz、MS2691A:13.5GHz、MS2692A:26.5GHz)を用意しており、用途に応じて選択できます。また、オプションでベクトル信号発生器(上限周波数6GHz、RF変調帯域幅120MHz)を内蔵でき、1台のMS269xAで送信/受信特性評価が行えます。

[製品情報:MS2690A]
[製品情報:MS2691A]
[製品情報:MS2692A]

 

■MG3710A用波形生成ソフトウェア

今回開発したMG3710A用波形生成ソフトウェアは、「LTE-Advanced TDDオプションMX370110A-001」です。本ソフトウェアを、すでに販売しているTDD LTE構成のMG3710Aにインストールすることにより、TDD LTE-Advanced基地局の受信特性評価で必要となる試験信号を生成して出力できます。

TDD LTE-AdvancedモデルのMG3710Aは、最大5つの搬送波を束ねたキャリア・アグリゲーション信号を生成・出力できます。

また、MG3710AはオプションでRF[※7]信号出力ポートを提供しており、最大2セットの試験信号出力ポートを実装できます。これにより、通常2台の信号源が必要となるインターバンド[※8]のキャリア・アグリゲーション信号が1台のMG3710Aで生成・出力できます。

 

ベクトル信号発生器MG3710A

MG3710Aは、各種移動通信システム(LTE・W-CDMA・GSM・CDMA2000など)、無線LAN、デジタル放送設備、狭帯域無線通信システムなどの評価で必要とされる試験信号を出力できるベクトル信号発生器です。1つのRF信号出力ポートで、希望波[※9]妨害波[※10]など2つの信号を同時に出力できます。さらに、MG3710Aは、上限周波数6GHzに対応したRF信号出力ポートを最大2セット搭載できるため、複数の信号を使用する試験の信号源として利用できます。

[ この製品をもっと詳しく ]

 

[対象市場・用途]

■対象市場:携帯電話基地局メーカー、携帯電話基地局建設/保守業者

■用途   :LTE-Advanced TDD基地局の開発・検証・品質保証・製造・建設・保守

 

[ ※用語解説]

[1] LTE-Advanced
LTE Advancedは、ITU(国際電気通信連合)で承認された第4世代の移動通信規格。世界規模で普及しているLTE(Long Term Evolution)をさらに高速化し、静止/低速移動時で最大1Gbps、高速移動時で最大100Mbpsの高速データ通信を目指している次世代移動通信システム。

[2] TDD LTE-Advanced
TDD方式のLTE-Advanced。TDDは、Time Division Duplexの略であり、通信経路を時間軸で分割して、送信と受信を高速に切り替える手法。

[3] FDD LTE-Advanced
FDD方式のLTE-Advanced。Frequency Division Duplexの略であり、通信経路を周波数で分割して、送信と受信を同時に行う手法。

[4] 搬送波
無線通信において、情報を送るための信号。

[5] キャリア・アグリゲーション
キャリア・アグリゲーションは、複数の搬送波を束ねて帯域幅を拡張する技術。無線通信システムでは、帯域幅が大きければ大きいほど、高速に大容量のデータを伝送できる。ある通信事業者が20MHz幅、10MHz幅を持っていた場合、本技術により30MHz幅の帯域利用が可能となり、通信時のピーク速度や平均速度が向上する。

[6] FFTFast Fourier Transform
高速フーリエ変換。フーリエ変換とは信号中に含まれている周波数成分を抽出する処理。FFT技術を用いることで、信号を取りこぼし無く捉え、被測定信号のスペクトラムや周波数/電力/位相の時間変動などを多面的に解析できる。従来の掃引型スペクトラムアナライザでは捉えられなかった瞬時的に発生した現象の解析に威力を発揮する。

[7] RFRadio Frequency
電磁波や電気信号のうち、無線通信に利用できる周波数のもの。

[8] インターバンド
異なる周波数バンドのキャリアを複数用いて通信を行う方式。

[9] 希望波
受信試験を行う際に、測定対象となる信号。

[10] 妨害波
受信試験を行う際に、測定対象となる信号とは別の妨害になる信号。

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