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スペクトラムマスタMS2720Tの販売を開始

2012/12/20

各種無線通信システムのフィールド測定が高精度に可能

スペクトラムマスタ MS2720T

 

アンリツ株式会社(社長 橋本 裕一)は、ハンドヘルドスペクトラムアナライザの新製品として、スペクトラムマスタ™MS2720Tを開発。12月21日から販売いたします。

MS2720Tは、各種移動通信基地局、マイクロ波通信システム、デジタル無線機器の評価で使用されるハンドヘルド計測器であり、従来から販売しているマイクロ波・コンパクトスペクトラムアナライザMS272xCシリーズの後継機種です。

MS2720Tを使用することにより、LTE FDD/TDD[※1]WiMAX[※2]などの各種移動通信基地局の信号、衛星放送やマイクロ波通信回線の信号など、マイクロ波信号の品質を測定できます。

また、MS2720TはMS272xCシリーズの測定性能を強化し、位相雑音[※3]を改善。消防や警察、防災、タクシーなど公共・業務用無線通信システムで利用されている狭帯域デジタル無線通信機器[※4]スプリアス[※5]隣接チャネル漏洩電力[※6]などを高精度に測定できます。

さらに、MS2720TはMS272xCシリーズでは対応していなかったトラッキングジェネレータ[※7]をオプションで内蔵でき、被測定物に試験信号を入力できます。これにより、ケーブルやフィルタ[※8]など、各種電子部品の伝送特性評価も行えます。

さまざまな無線通信システムが混在している今日、混信や干渉による通信障害を防止するために、電波の測定作業の重要性は高まる一方です。

アンリツは従来機種の機能・性能を強化したMS2720Tの販売を開始することにより、移動通信システムやマイクロ波通信システム、公共・業務用デジタル無線通信システムの円滑な普及に貢献いたします。

 

[開発の背景]

近年の無線通信技術の普及には目を見張るものがあり、LTEやW-CDMA、TD-SCDMA、CDMA2000、GSM、WiMAXなど各種移動通信システムが運用されています。また、マイクロ波も衛星通信、レーダなど広範な用途で使用されていることに加え、公共・業務用無線通信機器のデジタル化も進展しており、さまざまな無線通信システムが混在しています。

このため、電波の干渉や混信などによる通信障害の発生が起こりやすい環境にあり、街頭や地下街、鉄塔などでの電波の品質の確認は重要な作業となっています。

アンリツは、2000年からこの分野でハンドヘルドタイプのスペクトラムアナライザを提供しています。

さらに今回、MS272xCシリーズの後継機種として、アンリツのハンドヘルドスペクトラムアナライザでは第7世代にあたるスペクトラムマスタMS2720Tを開発いたしました。

MS2720Tを使用することにより、各種移動通信基地局、マイクロ波通信設備、狭帯域デジタル無線通信機器で伝送される信号が高精度に測定できます。

また、オプションで提供しているトラッキングジェネレータをMS2720Tに搭載することにより、フィルタやケーブルなど、無線通信システムに組み込まれる各種電子部品の伝送特性も測定できます。

 

[製品概要]

スペクトラムマスタMT2720Tは、小型・軽量・バッテリ動作のハンドヘルドスペクトラムアナライザです。

MS2720Tを使用することにより、各種移動通信基地局、マイクロ波通信設備、狭帯域デジタル無線機器の信号を高精度に測定できます。

オプションで提供しているトラッキングジェネレータをMS2720Tに搭載することにより、MS272xCシリーズでは対応できなかったフィルタやケーブルなど、無線通信システムに組み込まれる各種電子部品の伝送特性も測定できます。

無線通信システムは、周波数帯域が割り当てられていることから、MS2720Tは、下限周波数9 kHzから上限周波数を各々9 GHz、13 GHz、20 GHz、32 GHz、43 GHzまでとする5つのオプションを用意しており、用途に応じて選択できます。


[ この製品をもっと詳しく ]

 

[主な特長]

■マルチシステム移動通信基地局の測定が可能
MS2720Tは、LTE FDD/TDDをはじめ、W-CDMA/HSPA、TD-SCDMA、CDMA2000、GSM、WiMAXなど各種移動通信規格に対応した測定ソフトをオプションで提供しています。各ソフトウェアは、MS2720Tに複数搭載できることから、LTE FDD/W-CDMA/HSPA、LTE TDD/TD-SCDMAなどマルチシステムに対応した移動通信基地局の変調信号を測定できます。

■狭帯域デジタル無線通信機器の高精度な測定が可能
公共・業務用無線システムで利用される狭帯域デジタル無線通信機器では、他の通信システムへの干渉や妨害を防ぐために、スプリアスや隣接チャネル漏洩電力が必須の測定項目となっています。しかし、被測定信号のスプリアス、隣接チャネル漏洩電力よりも計測器の発する位相雑音が大きい場合、正確な値を得られないという問題が生じます。
MS2720Tは狭帯域デジタル無線機器の評価で要求されている位相雑音を満足しており、高精度に測定できます。

■フィルタやケーブルの伝送特性の評価が可能
無線通信システムに組み込まれるフィルタやケーブルの伝送特性評価では、信号を入力できるトラッキングジェネレータが必要です。MS2720Tはオプションで最大20 GHzの信号を被測定物に入力できるトラッキングジェネレータを内蔵でき、フィルタやケーブルなど、各種電子部品の伝送特性評価も行えます。

 

[対象市場・用途]

対象市場

通信事業者、ネットワーク建設・保守事業者

用途

各種移動通信基地局、マイクロ波通信設備、デジタル無線通信機器の評価

 

[ ※用語解説]

[※1] LTE FDD/TDD
LTEは世界規模普及している高速移動通信規格。LTE規格にはFDD方式とTDD方式の2つがある。FDD方式は使用する周波数帯域を送信用と受信用に分割し同時に送受信するが、TDD方式は送受ともに同一周波数帯域を使用し、短い時間間隔で送受信を切り替えて交互に伝送する。

[※2] WiMAX
最大40 Mbpsの高速通信を可能とするモバイルブロードバンド通信規格。

[※3] 位相雑音
信号発生の原理上、必ず含まれる不要なエネルギーであり、発振源の出力周波数の近傍で発生する。

[※4] 狭帯域デジタル無線通信機器
数kHz~数十kHzの狭い周波数帯域で運用されるデジタル無線通信機器。

[※5] スプリアス
ひずみや回路間の干渉によって生じる不必要な信号。設計上意図されているものとは別の周波数成分のこと。不要波とも呼ぶ。

[※6] 隣接チャネル漏洩電力
無線通信システムでは、一つのチャネル幅に信号が収まるように無線出力を行っているが、出力アンプの歪み特性により、一つのチャネル内に収まらず隣のチャネルに信号がはみ出す現象が起こる。これが隣接チャネル漏洩電力である。

[※7] トラッキングジェネレータ
スペクトラムアナライザの掃引動作に同期して周波数を変化させる信号発生器。

[※8] フィルタ
入力された信号に帯域制限をかけたり、特定の周波数成分を取り出すための電子部品。

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