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シグナルアナライザMS2830Aラインナップ拡充

2011/07/01

最大43GHzの周波数範囲により、広帯域無線通信設備の評価を実現

シグナルアナライザ MS2830A-044/045の販売を開始

スペクトラムアナライザ/シグナルアナライザ MS2830A

 

アンリツ株式会社(社長 橋本 裕一)は、シグナルアナライザMS2830Aのラインナップを拡充。上限周波数を26.5 GHzまでとするMS2830A-044および43 GHzまでとするMS2830A-045を開発。7月1日から販売を開始いたします。

MS2830Aはスペクトラムアナライザを基本モデルとし、オプション追加により、送信信号の波形品質を解析できるシグナルアナライザに拡張できる計測器です。

従来のMS2830Aは上限周波数に応じて、3.6 GHz[※1]のMS2830A-040、6 GHzのMS2830A-041、13.5 GHzのMS2830A-043の3つのモデルで構成されています。

今回ラインナップしたMS2830A-044/045は、上限周波数を各々26.5 GHz/43 GHzまで対応しました。これによりマイクロ波[※2]帯の6 GHz~39 GHzで運用されているモバイルバックホール[※3]の送信特性を評価できます。また、地上・衛星中継回線設備の2次高調波[※4]では36 GHzまで、無線LAN、WiMAX[※5]機器では26 GHzまでのスプリアス[※6]測定が行えます。

アンリツは、MS2830A-044/045の販売を開始することにより、広帯域化が進展している各種無線通信システムの品質向上に貢献いたします。

なお、本MS2830A-044/045は、ワイヤレステクノロジーパーク2011(7月5日~6日、パシフィコ横浜)にて出展いたします。


[開発の背景]

マイクロ波帯はスマートフォンやLTEのモバイルバックホールや地上・衛星中継回線、無線LAN、WiMAXなどが運用されており、無線通信ネットワークのインフラとなっています。

モバイルバックホール用通信設備は、データトラフィックの急増に伴い広帯域化が進展し、6 GHz~39 GHz帯で運用されています。また、新スプリアス法[※7]によりスプリアス測定時の上限周波数が拡張されたことから、5~10 GHz帯の無線LAN・WiMAXなどの高周波無線回線では26 GHzまで、6~18 GHz帯の地上・衛星中継回線設備は2次高調波まで(例:18 GHzは36 GHzまで)の測定が必要です。

そこでアンリツは、シグナルアナライザMS2830Aのラインナップを拡充。上限周波数を26.5 GHzまでとするMS2830A-044および43 GHzまでとするMS2830A-045を開発。広帯域な周波数範囲でマイクロ波帯無線通信設備・無線通信機器の評価を可能としました。


[製品概要]

シグナルアナライザMS2830A-044/045は、従来から提供しているMS2830A-040/041/043にラインナップした新モデルです。MS2830A-044は9 kHzから26.5 GHzまで、MS2830A-045は9 kHzから43 GHzまでの周波数帯域で測定が行えます。

MS2830A-044/045を使用することにより、モバイルバックホールの送信特性評価、地上・衛星中継回線設備や無線LAN・WiMAX機器で要求されているスプリアス測定が行えます。

また外部ミキサを組み合わせて使用することにより、最大110 GHzまで測定でき、次世代無線通信システムの研究・開発用計測器としても使用できます。


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[主な特長]

■高精度測定

 MS2830A-044/045は、-144 dBc/Hz(40 GHz)というワイドダイナミックレンジ[※8]と1 GHzのワイドIF帯域幅[※9]を実現しています。上位クラスの計測器並みの基本性能を有しており、高精度に測定できます。

■用途に応じた測定が可能

MS2830A-044/045は、隣接チャネル漏洩電力[※10]スペクトラムマスク[※11]、スプリアス、周波数カウンタなどの測定機能を備えた掃引型スペクトラムアナライザを基本構成としていますが、オプションにより、FFT[※12]技術を用いたシグナルアナライザ機能を内蔵できます。これにより取り込んだ信号の時間軸・周波数軸による多面解析も可能。広い周波数範囲は掃引型スペクトラムアナライザで解析し、特定の周波数帯はシグナルアナライザを用いて詳細に解析できます。


[対象市場・用途]

対象市場

通信機器メーカー

用途

広帯域無線通信設備・無線通信機器の開発・製造・保守


[ ※用語解説]

[※1] GHz(ギガヘルツ)
周波数の単位であり、1秒間に10億回周波数が振動することを意味する。

[※2] マイクロ波
無線通信システムや衛星通信、レーダー、テレビ放送などで用いられる電波。周波数帯域により、各通信システムの運用が割り当てられている。

[※3] モバイルバックホール
無線通信基地局とコアネットワークを接続する中継回線。

[※4] 2次高調波
高調波とは、ある周波数成分をもつ波動に対して、その整数倍の高次の周波数成分のこと。2倍の周波数成分をもつものを2次高調波と呼ぶ。

[※5] WiMAX
最大40Mbpsの高速通信を可能とするモバイルブロードバンド通信システム。

[※6] スプリアス
設計上意図されているものとは別の周波数成分のこと。

[※7] 新スプリアス法
国際電気通信連合 無線通信部門が勧告しているスプリアス発射規制。新スプリアス法では、スプリアス発射試験の上限周波数が変更され、設備更新が必要になっている。

[※8] ダイナミックレンジ
各種ひずみに影響されずに測定できる範囲。

[※9] IF帯域幅
測定器内部のミキサにより中間周波数(Intermediate Frequency : IF)に変換した際の帯域幅。

[※10] 隣接チャネル漏洩電力
搬送波と近接する通信チャネルに漏洩する信号の量。通信障害の原因となる。

[※11] スペクトラムマスク
デジタル変調された信号の品質を計る尺度の一つ。デジタル変調信号は、広帯域に拡散する。拡散幅が大き過ぎると、近隣の無線機器への干渉を起こすため、スペクトラムマスクと言う規格線が定義されており、拡散信号がその範囲に収まることとしている。

[※12] FFTFast Fourier Transform
高速フーリエ変換。フーリエ変換とは信号中に含まれている周波数成分を抽出する処理。

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