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ハンドヘルド計測器で、TD-LTE基地局の評価を実現

2011/01/28
マイクロ波コンパクト・スペクトラム・アナライザMS272xC/基地局アナライザMT822xB

 

アンリツ株式会社(社長 橋本 裕一)は、TD-LTE(注)計測ソリューションを拡充。新たに、マイクロ波コンパクト・スペクトラム・アナライザMS272xCと基地局アナライザMT822xBとで、TD-LTE基地局に対応した「RF[※1]測定機能」、「復調[※2]測定機能」、「空間電波[※3]測定機能」を開発。1月28日から販売を開始します。

MS272xC /MT822xBは、小型・軽量・バッテリ駆動のハンドヘルド計測器であり、各種無線通信基地局の建設・保守で幅広く利用されています。今回開発した測定機能をMS272xC/MT822xBに搭載することにより、TD-LTE信号の品質や受信状況などを測定可能。大型の測定器を持ち運ぶことなく、TD-LTE基地局の建設・保守で必要とされる各種測定が行えます。

モバイルブロードバンドサービスの普及にともない、中国・インドなどでは、次世代の高速移動通信規格としてTD-LTEの導入が計画されています。

アンリツは、TD-LTE端末の開発・製造用計測器や規格適合試験システムなどをすでに提供しています。さらに今回、TD-LTE基地局の建設・保守に対応した計測器の販売を開始することにより、TD-LTEサービスの早期商用サービス開始に貢献いたします。


注:TD-LTE

3GPP LTE規格にはFDD方式とTDD方式の2つがあり、TD-LTEはTDD方式のLTE規格である。FDD方式は使用する周波数帯域を送信用と受信用に分割し同時に送受信するが、TDD方式は送受ともに同一周波数帯域を使用し、短い時間間隔で送受信を切り替えて交互に伝送する。



[製品情報:スペクトラムアナライザ(MS2722C/MS2723C/MS2724C/MS2725C/MS2726C)]
[製品情報:基地局アナライザ MT8221B]

[開発の背景]

LTE(Long Term Evolution)は、現行の第3世代移動通信サービスの5倍から10倍の速度でデータ通信を可能とする高速移動通信サービスです。日・米・欧の一部通信事業者はFDD方式のLTEサービスを開始していますが、中国・インドなどの新興諸国では、TDD 方式のTD-LTEの導入が計画されています。商用化に向けた実証実験も行われ、TDD方式を主導している中国では大規模なフィールドトライアルが予定されています。このため今後、TD-LTE基地局の建設が活発化することが見込まれています。

そこでアンリツは、各種無線通信基地局の建設・保守用計測器であるマイクロ波コンパクト・スペクトラム・アナライザMS272xCと基地局アナライザMT822xBでTD-LTEに対応。TD-LTE基地局の建設・保守で実施される各種測定を可能といたしました。


[製品概要]

「RF測定機能」、「復調測定機能」および「空間電波測定機能」は、マイクロ波コンパクト・スペクトラム・アナライザMS272xCと基地局アナライザMT822xB用オプションソフトウェアです。本ソフトウェアをMS272xC /MT822xBに搭載することにより、TD-LTE基地局が伝送する信号の周波数誤差、電力、隣接チャネル漏洩電力比[※4]コンスタレーション[※5]セル[※6]内での伝播状況などを高精度に測定できます。


[主な特長]

■1台で各種測定が可能

基地局や中継局の建設・保守では、送信機の信号が正しく出力されているか確認するためのRF特性評価や変調[※1]が適切に行われているか、基地局のIDなど信号内に含まれる各種パラメータの確認なども必要となります。今回開発したソフトウェアを用いることにより、基地局の品質確認に必要な上記測定作業が行えます。さらに、妨害波測定なども可能であり、複数の機器を持ち歩くことなく、1台の計測器でフィールド測定が行えます。

■測定現場に容易に携行可能

今回開発したソフトウェアを搭載するMS272xC/MT822xBは、小型・軽量・バッテリ駆動のハンドヘルド計測器です。据え置き型の計測器が使用困難な鉄塔や高層建築物の屋上、地下街などへも容易に持ち運べ、測定作業を効率よく行えます。

■各種測定結果を容易に確認可能

MS272xC/MT822xBは、ハンドヘルド計測器では業界最高水準の大画面を搭載しています。視認性にも優れ、各種測定結果を容易に確認できます。


<マイクロ波コンパクト・スペクトラム・アナライザMS272xC>

MS272xCは、小型・軽量(313mm×211mm×77mm、3.8kg以下)・バッテリ駆動のスペクトラムアナライザです。下限周波数9kHzから上限周波数を各々9GHz(MS2722C)、13GHz(MS2723C)、20GHz(MS2724C)、32GHz(MS2725C)、43GHz(MS2726C)までとする5機種を用意しています。スペクトラムアナライザ機能に加え、オプションでパワーメータ機能、妨害波解析機能、変調解析機能、LTEで使用される20MHzの帯域幅の変調解析も搭載できます。

 

<基地局アナライザMT822xB>

MT822xBは、小型・軽量(315mm×211mm×94.5mm、4.0kg以下)、バッテリ駆動のハンドヘルド計測器です。MS272xCが有している機能に加え、アンテナや給電線特性評価機能、ベクトル信号発生器を搭載しています。これらの豊富な機能を使用することにより、通信障害が発生した場合に必要とされる測定が1台の計測器で行えます。


[ ※用語解説]

[※1] RFRadio Frequency
高周波の電波。

[※2] 復調
変調状態で送られてきた電波特性(振幅、周波数、位相等)の変化から元の電気信号の変化を取り出し、再現すること。なお、変調は下記※7参照。

[※3] 空間電波
空間を伝播している電波のこと。

[※4] 隣接チャネル漏洩電力比
無線通信システムでは、一つのチャネル幅に信号が収まるように無線出力を行っているが、無線用出力アンプの歪み特性などにより、一つのチャネル内に収まらず隣のチャネルに漏れ出す電力が大きくなる現象が起こる。この量を表したのが隣接チャネル漏洩電力比である。

[※5] コンスタレーション
デジタル変調においては、元の信号を0と1で表記できるよう変換するが、この0/1を座標に表示したもの。変調が理想的に行えれば理想座標点に集中するが、変調状態が悪いと拡散する。その配置により変調状態を把握することができる。

[※6] セル
1つの基地局の電波が届く範囲(通信可能な範囲)。

[※7] 変調
無線通信システムでは、情報を電気信号に変換して伝送する。変換した電気信号を電波に乗せるための処理を変調と呼ぶ。

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