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マイクロ波通信システム・LTE用ハンドヘルド計測器で業界初の測定機能を搭載

2010/08/16
マイクロ波コンパクトスペクトラムアナライザMS2720Cシリーズ

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アンリツ株式会社(社長 橋本 裕一)は、小型・軽量で持ち運びが容易なマイクロ波コンパクトスペクトラムアナライザMS2720Bシリーズの後継機種を開発。マイクロ波[※1]通信システム、LTE[※2]用基地局の建設・保守用ハンドヘルド計測器としては、業界初となる測定機能を搭載したマイクロ波コンパクトスペクトラムアナライザMS2720Cシリーズの販売を8月16日から開始いたします。

MS2720Cシリーズは、バッテリ駆動で持ち運びが容易な小型・軽量(313 mm×211 mm×77 mm、3.8 kg以下)のスペクトラムアナライザです。

MS2720Bシリーズの最大測定周波数範囲は9 kHz~20 GHzでしたが、MS2720Cシリーズは、下限周波数9 kHzから上限周波数を各々9 GHz(MS2722C)、13 GHz(MS2723C)、20 GHz(MS2724C)、32 GHz(MS2725C)、43 GHz(MS2726C)までとする5機種を用意しています。

上限周波数を拡張したMS2725C/MS2726Cを用いることにより、大型のスペクトラムアナライザを鉄塔へ持ち運んで行われていた20 GHzを越えるマイクロ波通信システムの各種測定(高調波[※3]測定、スプリアス[※4]測定、変調[※5]信号の解析など)が、ハンドヘルド計測器で可能。マイクロ波通信システムの屋外での建設・保守が効率よく安全に行えます。

また、MS2720Cシリーズにオプションで提供するLTE解析ソフトウェアを搭載することにより、LTEが定めている最大20 MHzの信号帯域幅で変調信号の解析が可能。AC電源が使用できない場所や地下、ビル内など、屋外でのLTE基地局の測定作業が効率よく行えます。

[ この製品をもっと詳しく: MS2722CMS2723CMS2724CMS2725CMS2726C ]

[開発の背景]

マイクロ波回線は、通信事業者各社の移動通信システムのバックボーン(基幹回線網)や衛星通信、レーダー、企業・官公庁の拠点間通信など幅広い分野で使用されています。マイクロ波は周波数帯域により各通信システムが割り当てられていますが、20 GHzを超えるマイクロ波通信システム(衛星通信、レーダーなど)の保守を行う場合、従来は大型のスペクトラムアナライザが必要でした。

また、LTEでは、2010年末の商用サービス開始に向け、基地局の建設が始まっています。LTEは高速通信を実現するために、最大20 MHzの信号帯域幅で通信することになっています。このため、基地局建設や保守時には、この帯域幅でLTEの変調信号を測定することが必要ですが、これまでは大型のスペクトラムアナライザしか存在しませんでした。

そこでアンリツは、マイクロ波コンパクトスペクトラムアナライザMS2720Bシリーズの後継機種となるMS2720Cシリーズを開発いたしました。

MS2720Cシリーズを使用することにより、屋外でのマイクロ波通信設備、LTE基地局の建設・保守が効率よく行えます。


[製品概要]

マイクロ波コンパクトスペクトラムアナライザMS2720Cシリーズは、小型・軽量(313 mm×211 mm×77 mm、3.8 kg以下)・バッテリ駆動のスペクトラムアナライザです。測定周波数帯域に応じてMS2722C(9 kHz~9 GHz)、MS2723C(9 kHz~13 GHz)、MS2724C(9 kHz~20 GHz)、MS2725C(9 kHz~32 GHz)、MS2726C(9 kHz~43 GHz)の5機種を開発。使用用途にあわせ、適切な機種を選択できます。


[主な特長]

■ 20 GHz超のマイクロ波通信システムに対応

MS2720Cシリーズは、業界で初めてハンドヘルド測定器で20 GHzを超える測定周波数帯域を実現したMS2725C/MS2726Cをラインアップしています。これにより、従来大型のスペクトラムアナライザを持ち運んで行われていた測定がハンドヘルド計測器で行えます。


■ 広帯域LTE信号の変調解析が可能

MS2720Cシリーズは、復調[※6]帯域幅20 MHzに対応可能な性能を有しています。オプションで提供するLTE解析ソフトウェアをMS2720Cシリーズに搭載することにより、LTEが定めている最大20 MHzの帯域幅で変調信号を解析できます。


■ 高精度・高速測定

MS2720Cシリーズは、従来機種であるMS2720Bシリーズの測定性能をさらに強化し、すべての機種でプリアンプ[※7]を標準搭載しています。本機能により、これまで以上に微弱な信号を検出できます。掃引[※8]速度の高速化も図り、MS2720Bシリーズの約10倍となる27秒(43 GHzスパン、30 kHzRBW[※9];当社比)を実現しています。また、測定データは内部メモリに最大1000個保存できます。保存データは専用のソフトウェアにて外部PCへ取り込め、各種報告書作成が簡単に行えます。


■ 各種移動通信方式に対応

MS2720Cシリーズは、MS2720Bシリーズで提供していた各種移動通信システム用測定ソフトウェアが搭載できます。これにより、LTEのみならず、HSDPA、W-CDMA、CDMA2000、TD-SCDMA、GSM、Mobile WiMAXなど各種移動通信方式の信号解析が行えます。


[対象市場・用途]

対象市場

通信事業者、ネットワーク建設・保守事業者

用途

マイクロ波通信システム、LTEなど各種移動通信基地局の建設・保守


[ ※用語解説 ]

[※1] マイクロ波
携帯電話やテレビ放送のバックボーン、衛星通信、レーダーなどで用いられる電波。周波数帯域により、各通信システムの運用が割り当てられている。

[※2] LTE :Long Term Evolution
第3.5世代HSDPA方式携帯電話システムをさらに高速化したものであり、下り100Mbps以上/上り50Mbps以上の高速通信を可能とする。

[※3] 高調波
ある周波数成分をもつ波動に対して、その整数倍の高次の周波数成分のこと。 元々の周波数を基本波(fundamental)、2倍の周波数を持つものを第2高調波(Second harmonic)、さらに n 倍の周波数を持つものを第 n 高調波と呼ぶ。無線機から送信する電波は、電波法により高調波の量が制限されている。

[※4] スプリアス
標準の送信信号(搬送波)以外の不要な周波数成分。

[※5] 変調
無線通信システムでは、情報を電気信号に変換して伝送する。変換した電気信号を電波に乗せるための処理を変調と呼ぶ。

[※6] 復調
変調信号の電波特性(振幅、周波数、位相等)の変化から元の電気信号の変化を取り出し、再現すること。

[※7] プリアンプ
アンプ(増幅器)の一種。スペクトラムアナライザに入力された信号を増幅することで低いレベルの電波をより確実に検出することができる。

[※8] 掃引
一般的なスペクトラムアナライザでは、画面の左端(スタート周波数)から右端(ストップ周波数)へ測定結果が徐々に更新されていくように表示される。この動作を掃引と呼ぶ。

[※9] RBW
分解能帯域幅。スペクトラムアナライザに取り込むデータの幅のこと。

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