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業界初 HSPA携帯電話端末拡張機能試験のGCF/PTCRB認証を取得

2010/03/15
W-CDMA TRX/パフォーマンステストシステム ME7873F

W-CDMA TRX/パフォーマンステストシステム ME7873F

 

アンリツ株式会社(社長:戸田 博道)は、W-CDMA TRX/パフォーマンステストシステムME7873Fが、第3.5世代HSPA[※1]方式携帯電話端末のTRX Diversity(注)機能に対応したRF規格適合試験[※2]において、業界で初めてGCF[※3]/PTCRB[※4]認証を取得したことを発表します。

ME7873Fは、第3/第3.5世代携帯電話端末のRF規格適合試験で使用されているテストシステムです。

第3世代/第3.5世代携帯電話端末メーカーでは、GCF/PTCRBが認証したテストシステムを用いてRF規格適合試験を実施し、グローバルな相互接続性[※5]を確保しています。

ME7873Fは、すでにHSPA 方式の送信特性・受信特性・パフォーマンス性能試験などに関するGCF/PTCRB認証を取得しています。さらに今回、HSPA方式 の拡張機能であるTRX Diversityに対応した試験項目がGCF/PTCRBにより審査され、業界で初めて、規格適合試験で要求される条件を満たしていることが認証されました。

アンリツは、今後もコンフォーマンステストにおけるリーディングカンパニーとして、3ヶ月ごとに更新されるGCF/PTCRB認証試験基準への対応を図り、携帯電話サービスのグローバルな発展に貢献いたします。

(注) TRX Diversity
HSPA方式携帯電話端末の拡張機能。携帯電話において、複数のアンテナで受信した同一の無線信号のうち、電波の状態が安定しているアンテナで受信した信号を優先的に利用し、送信時にそのアンテナを使用する技術のこと。

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[認証取得の背景]

世界的な携帯電話サービスの普及とともに、モバイル環境におけるパケットデータ通信の高速化が急速に進展しています。こうしたなか、第3.5世代HSPA携帯電話方式では、映像や音楽など各種マルチメディアサービスの品質向上を可能とするTRX Diversityが拡張機能として3GPP[※6]で規格化され、同機能を搭載した携帯電話端末の商用化に向けた開発が本格化しています。

第3/第3.5世代携帯電話端末を開発する際には、グローバルな相互接続性を確保するために、GCF/PTCRBの認証を取得したテストシステムで規格適合試験を実施することが求められています。

しかし、これまでは、TRX Diversityの試験機能においてGCF/PTCRB認証を取得したテストシステムがありませんでした。

そこでアンリツは、世界各国の通信事業者や携帯電話端末メーカーでRF規格適合試験用テストシステムとして利用されているW-CDMA TRX/パフォーマンステストシステムME7873Fの機能を強化。TRX Diversity試験への対応を図り、業界で初めて、GCF/PTCRB認証を取得しました。


[製品概要]

W-CDMA TRX/パフォーマンステストシステムME7873Fは、第3世代/第3.5世代携帯電話端末のRF規格適合試験を自動で行えるテストシステムです。W-CDMA/HSPA/HSPA Evolution方式携帯電話端末の送信特性/受信特性評価、パフォーマンス測定などにおいて、業界最多のGCF/PTCRB認証を取得しています。

さらに今回、業界に先駆け、「WI-076 HSDPA RF Performance」(注)に含まれるTRX DiversityのGCF/PTCRB認証を取得しました。

ME7873Fは、上記WI-076で定義されているRX Diversity[※7]機能、Equalizer[※8]機能についてもGCF/PTCRB認証をすでに取得しています。TRX Diversity機能においても認証取得を実現したことにより、「WI-076 HSDPA RF Performance」で要求されているRF規格適合試験用テストシステムとして利用できます。

(注)WI-076 HSDPA RF Performance
GCF/PTCRBが、HSPA方式の拡張規格である3GPP FDD Release6に基づいて定義した試験項目。3GPP FDD Release6では、TRX Diversity、 RX Diversity、Equalizer機能が 含まれていることから、WI-076はこれら3つの機能を搭載した HSDPA携帯電話端末が、確実な相互接続性を得るために必要とされる試験項目が定められている。


<参考>
アンリツのME7873Fは、上記WI-076に加え、3GPPがFDD Release-5/6/7[※9]で策定しているHSPA方式携帯電話端末規格に対応した下記GCF / PTCRB認証を取得しています。

  • WI-014 FDD HSDPA Rel-5

    下り通信速度を384kbpsから14.4Mbps まで高速化したHSDPA規格(FDD Release5)に対応した携帯電話端末が、確実な相互接続性を得るために必要とされる試験項目。


  • WI-024 FDD Rel-6 Enhancements

    IMS[※10]とパケットネットワーク/回線交換ネットワーク間の相互接続に関する仕様を拡張したHSDPA規格(FDD Release6)に対応した携帯電話端末が、確実な相互接続性を得るために必要とされる試験項目。


  • WI-025 FDD Enhanced Uplink Rel-6

    上り通信速度を384kbpsから5.7Mbpsまで高速化したHSUPA規格(FDD Release6)に対応した携帯電話端末が確実な相互接続性を得るために必要とされる試験項目。


  • WI-069 HSPA - 64QAM for HSDPA

    64QAM変調[※11]機能を定義したHSPA Evolution[※12]規格(FDD Release7)に対応した携帯電話端末が、確実な相互接続性を得るために必要とされる試験項目。


  • WI-070 HSPA – Continuous connectivity for packet data users

    CPC[※13]機能を定義したHSPA Evolution規格(FDD Release7)に対応した携帯電話端末が、確実な相互接続性を得るために必要とされる試験項目。


[ ※用語解説 ]

[※1] HSPA: High Speed Packet Access
W-CDMA方式第3世代携帯電話システムのデータ通信速度を高速化した規格。下り(基地局から端末)方向を高速化し、最大14.4Mbpsでのデータ通信を可能とするHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)と上り(端末から基地局)方向を高速化し、最大5.76Mbsでのデータ通信を可能とするHSUPA(High Speed Uplink Packet Access)の総称である。

[※2] RF規格適合試験
携帯電話端末の送信特性や受信特性、パフォーマンスなどが、3GPP規格に適合していることを確認するための試験。

[※3] GCF: Global Certification Forum

携帯端末のグローバルな相互接続性(Interoperability)を保証するためネットワークでの運用基準や携帯端末の規格適合試験基準を定めている団体。GCFにより承認された測定システム、測定項目は、そのテスト性能(測定手順、測定確度)が、携帯電話端末用認証試験で要求される条件に適合するものとして保証される。

[※4] PTCRB: PCS Type Certification Review Board
GCFと同様に、携帯端末のグローバルな相互接続性を保証するため、ネットワークでの運用基準や携帯端末の認証試験基準を定めている団体。北米で使用されている周波数帯を対象としている点でGCFと異なる。

[※5] 相互接続性
異なる通信端末やシステム、ネットワークが接続され、情報をやり取りできること。

[※6] 3GPP: 3rd Generation Partnership Project

第3世代携帯電話システムの国際標準規格を策定している団体。

[※7] RX Diversity
HSPA方式携帯電話端末の拡張機能。携帯電話において、複数のアンテナで受信した同一の無線信号のうち、複数の電波を合成、あるいは切り換えることで、受信電波のレベルを最適化する技術。

[※8] Equalizer
HSPA方式携帯電話端末の拡張機能。マルチパスによって生じた受信信号に含まれる歪を除去する技術。なお、マルチパスとは、基地局から送信された電波が建物や地形などの障害によって反射・回折し、携帯電話端末が複数の経路から同じ電波を受信してしまうことを指す。

[※9] FDD Release-5/6/7
3GPPが策定しているHSDPA/HSUPA/HSPA Evolution方式携帯電話端末の規格。FDD Release-5は、W-CDMA方式の下り通信速度を高速化したHSDPA方式やIMSなどの規格である。FDD Release-6は、Release-5の拡張規格であり、TRX DiversityやTR Diversity、Equalizer、上り通信速度を高速化したHSUPA方式などが定められている。また、Release-7は、HSDPA/HSUPAをさらに高速化したHSPA Evolution方式に関する規格である。

[※10] IMS: IP Multimedia Subsystem
固定電話や移動体通信など異なる通信ネットワークで運用されていた公衆通信サービスを、IP技術を用いて統合し、マルチメディアサービスを実現させる通信ネットワーク。

[※11] 64QAM変調
QAMは、Quadrature Amplitude Modulation(直交振幅変調)の略。携帯電話や無線LANのデジタル変調方式の一つ。一度に64値のデータを送受信でき、高速通信に適している。

[※12] HSPA Evolution
HSPA方式携帯電話システムの拡張規格。HSPA方式をさらに高速化し、下り最大28Mbps、上り最大11MBpsでのデータ通信を可能とする。

[※13] CPC: Continuous Packet Connectivity
パケットデータの遅延を軽減する技術。

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