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3GPP LTE のフェージング試験コスト削減に貢献

2009/04/07
3GPP LTE計測ソリューション拡充
フェージングシミュレータ MF6900A

フェージングシミュレータ MF6900A

 

アンリツ株式会社(社長 戸田 博道)は、第3.9世代移動通信システム3GPP LTE[※1]に対応した計測器のラインアップを拡充。新たに、2x2 MIMO(注1)で3GPP LTE携帯端末、チップセットのフェージング(注2)試験を可能とするフェージングシミュレータMF6900Aを開発。4月8日から販売いたします。

MF6900Aは、電波の遅延や反射によるフェージングを疑似的に発生させることができるフェージングシミュレータです。

MF6900Aを3GPP LTEの擬似基地局として動作するシグナリングテスタMD8430Aに接続することにより、3GPP LTE端末、チップセットの開発・検証で必要とされる2x2 MIMO環境下でフェージング試験が行えます。

MF6900Aは、携帯端末が接続する基地局エリア(セル)が切り替わる際の動作を検証するハンドオーバ試験[※2]において、2つのセルで擬似的なフェージングを発生させることができます。3GPP LTE携帯端末の開発・検証において、2x2 MIMO の2セル間ハンドオーバ試験を行う際には、基地局シミュレータと2台のフェージングシミュレータで試験システムを構築する必要がありましたが、1セットのMD8430AとMF6900Aで、上記ハンドオーバ試験が可能。設備コスト削減に貢献いたします。

アンリツは、MD8430Aに続き、今回新たにMF6900Aの販売を開始することで、3GPP LTEの円滑な商用化に貢献してまいります。

(注1):2x2 MIMO:2x2 Multi Input Multi Output

送受信アンテナを各2本づつ使用し、データを送受信する無線通信技術。通信速度の高速化が可能となることに加え、複数の経路で電波が届くことから障害物が多く存在する環境でも安定した品質で送受信が行えるため、次世代移動通信システムのキーテクノロジーとして期待されている。

(注2):フェージング

電波の波長が障害物や反射物の影響を受け、干渉し合うことによって電波レベルの強弱が時間経過により変化すること。送受信する端末そのものが移動することによっても、フェージングが起こる。フェージングは通信品質に影響を及ぼすことから、無線通信端末などの試験では、フェージング環境での試験を可能とするフェージングシミュレータが必要となる。


[ この製品をもっと詳しく ]

[開発の背景]

3GPP LTEでは、FTTH並みの高速通信と安定した通信品質を確保するために、送受信アンテナを各2本づつ使用した2x2 MIMO方式がキーテクノロジーとして採用されています。

このため電波が複数の経路で送受信され、複雑なフェージングが発生することから、3GPP LTE端末、チップセットの開発・検証では、基地局シミュレータとフェージングシミュレータを用いてフェージング環境を構築し、試験することが必須となっています。そこでアンリツは、新たにフェージングシミュレータMF6900Aを開発いたしました。

MF6900AをシグナリングテスタMD8430Aに接続することで、3GPP LTE端末、チップセットの開発・検証で必要とされる2x2 MIMOのフェージング試験が行えます。

従来、基地局シミュレータと2セットのフェージングシミュレータが必要だったハンドオーバ試験が1セットのMD8430AとMF6900Aで可能であり、設備コスト削減に貢献いたします。


[製品概要]

MF6900Aは、3GPP LTEの2x2 MIMOに対応したフェージングシミュレータです。 MF6900AをMD8430Aに接続することにより、3GPP LTE端末、チップセットの開発・検証で必要とされる2x2 MIMOのフェージング試験が行えます。

3GPP LTE規格で定められた試験に加え、 実際の基地局との接続状態では作り出すことが困難なフェージングを高精度かつ高い再現性で発生させることが可能。信頼性に優れたデータスループット試験[※3]やパフォーマンス試験が行えます。


[主な特長]

■ LTE 2x2 MIMO 2セルのフェージング試験が可能
MF6900Aは2セルでの2x2 MIMOのフェージングが可能です。これにより、従来基地局シミュレータと2セットのフェージングシミュレータが必要とされていたハンドオーバ試験が1セットのMD8430AとMF6900Aで行えます。

■ シンプルな構成で再現性の高い2x2 MIMOフェージング試験が可能
結合器やケーブルなどを使用してフェージングシミュレータと基地局シミュレータをRF接続する従来の試験システムでは、信号ロス(損失)をチャネル毎に調整する必要がありました。MF6900Aは、デジタルベースバンド[※4]で信号を処理するため事前にロスを補正できます。これにより、シンプルな構成で再現性の高いフェージングを発生させることができ、信頼性に優れた2x2 MIMOのフェージング試験が行えます。

■ MD8480Cにも接続可能
MF6900Aは、3GPP LTE規格に加え、W-CDMA/HSPA規格にも対応しています。これにより、W-CDMA/HSPA方式の基地局シミュレータとして提供しているW-CDMAシグナリングテスタMD8480Cにも接続でき、W-CDMA/HSPA携帯端末、チップセットのフェージング試験が行えます。

■ フェージング設定が簡易に可能
MF6900Aは、MD8430AおよびMD8480Cの専用フェージングシミュレータであり、テストシナリオ[※5]上で簡易にフェージング設定が行えます。

■ 今後の機能拡張がソフトウェアアップデートで可能
MF6900Aは、ソフトウェアのアップデートで機能を拡張でき、設備コストの抑制に貢献いたします。


[対象市場・用途]

対象市場

携帯端末メーカー、チップセットメーカー、携帯電話事業者

用途

3GPP LTE/W-CDMA/HSPA携帯端末、チップセットの開発


[ ※用語解説 ]

[※1] 3GPP LTE: 3GPP Long Term Evolution
第3世代携帯電話システムの仕様検討・作成を行う3GPPが、標準化を推進している次世代移動通信システム。第3.5世代HSPA方式携帯電話システムをさらに高速化したものであり、下り100Mbps以上/上り50Mbps以上の高速通信の実現を目指している。

[※2] ハンドオーバ試験
携帯端末が接続する基地局エリアが切り換わる際の動作試験。

[※3] データスループット試験
単位時間あたりのデータ転送量を測定する試験。

[※4] ベースバンド
変調前、または復調後のデジタル信号の帯域。

[※5] テストシナリオ
基地局と端末間のメッセージをやりとりする任意に編集可能なプロトコルシーケンス。

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