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測定速度の大幅な高速化と微小な損失も確認できるリアルタイム波形表示を実現

2009/01/21
光ファイバ測定ソリューション強化
―アクセス系光ファイバの施工・保守作業の効率改善に貢献―
アクセスマスタシリーズ MT9082B

 

アンリツ株式会社(社長 戸田 博道)は、光ファイバ測定ソリューションのラインアップを拡充し、新たにアクセスマスタシリーズMT9082Bを開発。1月21日から販売を開始いたします。

MT9082Bは、従来から提供しているMT9082Aの上位モデルです。MT9082Aに比べ、光パルス試験機能(OTDR)[※1]ダイナミックレンジ[※2]を38 dB[※3]から42 dBに拡大したことに加え、使用頻度の高い50 ns[※4]~2 μs[※5]パルス幅[※6]において波形品質を大幅に改善。

これにより、0.1 dBという微小な損失でも、ノイズの少ないリアルタイム波形表示が可能となり、施工・保守時の光ファイバの接続状況が容易かつ高精度に確認できます。測定速度も高速化しており、80 kmの光ファイバの場合、従来機種で約100秒要していたアベレージ測定[※7]が約10秒で行えるなど、測定時間を大幅に短縮できます。

光ファイバの施工・保守作業が増大している中、アンリツはMT9082Bの販売を開始することで、作業効率の向上、測定時間短縮に貢献してまいります。

本MT9082Bは、ファイバーオプティクスEXPO 2009(1月21日~23日、東京ビッグサイト)に出展いたします。


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[開発の背景]

光通信サービスの拡大に伴い、FTTH[※8]が急速に普及しているとともに、CATVを含めたFTTH-PON[※9]システムの導入も始まっています。これに伴い、アクセス系光ファイバの施工・保守作業は増大を続けており、測定作業を効率化するための高性能な光ファイバ施工・保守用フィールド測定器のニーズは高まる一方です。

そこで、アンリツは従来から提供しているアクセスマスタシリーズMT9082Aの上位モデルとして、大幅な高速測定と光ファイバの微小な損失をリアルタイム波形で表示する性能を実現したMT9082Bを開発いたしました。

MT9082Bを使用することにより、FTTH、FTTH-PONシステムなどで使用されるアクセス系光ファイバの施工・保守時に必要とされる測定作業の効率向上、測定時間短縮が可能となります。


[製品概要]

アクセスマスタシリーズMT9082Bは、光ファイバの施工・保守用ハンドヘルド計測器として提供しているMT9082Aの上位モデルです。OTDR、OLTS[※10]、安定化光源、光パワーメータを搭載していることに加え、オプションで高性能光パワーメータ、可視光源、IPネットワーク接続確認機能を搭載できます。

また、光ファイバのコネクタ端面の状態を検査できる外付け光ファイバスコープも提供。光測定機能からネットワーク測定機能まで、光ファイバの施工・保守に必要な測定が1台のMT9082Bで行えます。

MT9082Bは以下3機種を揃えており、波長の種別に応じた機種を選択できます。

・MT9082B-053:SMF[※11]1.31/1.55 μm
・MT9082B-055:SMF1.31/1.55/1.65 μm
・MT9082B-057:SMF1.31/1.55/1.625 μm


[主な特長]

■0.1 dBの微小損失が、低ノイズなリアルタイム波形で確認可能
MT9082Bは、光ファイバの測定作業で使用頻度の高い50 nsから2 μsのパルス幅で波形品質の大幅な向上を実現しています。これにより、0.1 dBという光ファイバの微小な損失を低ノイズなリアルタイム波形で表示可能。光ファイバの接続状況が容易かつ高精度に確認できます。

■ 測定速度の高速化
MT9082Bは、測定速度の高速化を実現しています。80 kmの光ファイバの場合、従来機種では約100秒要していたアベレージ測定が、約10秒で可能。測定時間を大幅に短縮できます。

■ 最大64分岐のFTTH-PON測定に対応
MT9082Bは、最大64分岐のFTTH-PONを100 μsのパルス幅で評価できます。加入者宅側の光ファイバに加え、これまで解析困難だったスプリッタから収容局までの光ファイバで発生する障害が高精度かつ短時間で検知できます。

■ OTDRと可視光源の同時使用に対応
MT9082Bは、OTDRによる試験と可視光源による試験が同時に行えます。OTDR試験中に可視光源による心線対照[※12]試験、目視試験が可能となり、トータルの測定時間を短縮できます。

■ 光ファイバスコープ機能に対応
オプションで提供している外付け光ファイバスコープをMT9082BにUSB接続することにより、光コネクタの接続作業で生じる端面のキズや汚れを本体のディスプレイ上で確認できます。光ファイバをスコープに繋ぎ替えることなく確認でき、作業時間が短縮できます。


[対象市場・用途]

対象市場

光回線工事業者、光回線保守業者、FTTHサービスプロバイダ

用途

アクセス系光ファイバの施工・保守・開通試験・障害切り分け


[ ※用語解説 ]

[※1] 光パルス試験(OTDR):Optical Time Domain Reflectometer
レーザ光を使って光ファイバの特性(ファイバ長、損失、接続個所の位置)を測定すること。

[※2] ダイナミックレンジ
OTDRの性能を示す尺度の一つ。ダイナミックレンジが大きい程、長い距離の光ファイバを容易に評価できる。

[※3] デシベル
信号パワーの比を対数で表す単位。

[※4] ns:ナノ秒
パルスを発行する時間の単位。1 nsは、1億分の1秒。

[※5] μs:マイクロ秒
パルスを発行する時間の単位。1 μsは、100万分の1秒。

[※6] パルス幅
OTDRの測定条件の一つ。10種類程度のパルス幅の中から、測定するファイバの長さに応じて適切な値を選択する。一般的な測定作業のでは、50 ns~2 μs(ファイバ長では数百m ~70 km程度)が使用される。

[※7] アベレージ測定
波形のノイズが大きいときに、複数回繰り返し測定した波形を積算する測定手法。

[※8] FTTH: Fiber To The Home
光ファイバを加入者宅へ直接引き込み構築する光アクセスネットワーク。

[※9] FTTH-PON (PON:Passive Optical Network)
スプリッタ(光ファイバの分岐装置)により一本の光ファイバを分岐し、複数の加入者宅に引き込むアクセス系光ネットワーク。

[※10] OLTS: Optical Loss Test Set

光ロステストセット。安定化光源と光パワーメータを搭載し、敷設した光ファイバの光損失を測定する計測器。

[※11] SMF: Single Mode Fiber
光ファイバの種類の一つ。低損失であり、長距離、高速伝送に適していることから、主に通信事業者で使用されている。

[※12] 心線対照
作業対象となる光ファイバを特定するための技術。

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