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WAN高速化装置 トラフィックアクセラレータ PureFlow® WSX (NF7601A/NF7602A)を販売開始

2016/06/10
遅延時間の大きい拠点間のファイル転送時間を大幅に短縮する、
トラフィックアクセラレータ PureFlow® WSX (NF7601A/NF7602A)を販売開始

アンリツネットワークス株式会社(社長 舟橋 伸夫)は、複数拠点間の業務環境の作業効率を大幅に改善するWAN高速化装置を開発。これまで帯域制御装置として提供してきたPureFlowシリーズのラインアップを拡充。トラフィックアクセラレータPureFlow®WSX (NF7601A/NF7602A)を6月10日から販売いたします。

PureFlow® WSX(NF7601A/NF7602A)は、国内外を問わず、長距離拠点間における通信を高速化することにより、安定したデータ転送を可能とするWAN[※1]高速化装置です。独自の技術によりTCP[※2]通信の最適化、パケットロスの改善、データ圧縮等を行い、回線を効率利用することで、従来はお客様もあきらめていたようなアプリケーション運用を可能とします。

昨今では公的研究機関などでの遺伝子情報解析、天文データ解析等のみならず、民間の製造業等においても、大容量データをグローバルに共有する必要が増しています。グローバルに共有する上では、データ転送時間を短縮することが業務環境において求められていました。

実ネットワーク上でのPureFlow® WSX (NF7601A/NF7602A)性能検証では、東京-アメリカ間(往復伝送遅延時間 約100msec)の長距離通信において、10GBファイル転送を50秒に短縮できることを実証。従来の転送時間(約4分)と比較して、1/4までに短縮することに成功しています。これは100msecの遅延時間で生じる送受信端末間のTCP通信確認応答処理を最適化することで実現させました。

TCP通信速度の低下要因には、遅延時間の他にパケットロスがあります。パケットロスの発生で輻輳状態にあると判断されると通信速度は低下します。一旦落ちてしまった速度の回復処理にも時間がかかるため、ファイル転送自体にも影響が出てしまいます。
PureFlow® WSX(NF7601A/NF7602A)は、独自に開発したTCP高速化エンジン「WARP [※3]」およびTCP輻輳制御の最適化などによりこれらの課題を解決しました。


[開発の背景]

近年、ITガバナンス強化におけるサーバ集約やサービスのアウトソーシング化による各種クラウド利用により、企業におけるWAN回線の利用頻度は格段に増してきています。また、企業活動拠点のグローバル化により、WAN回線で大容量データをやり取りする機会も増えてきています。

しかしながら現状の環境では拠点間で発生する遅延時間やパケット損失が発生するため、例えば製造業においては3D CADデータやプログラムデータの転送に多大な時間を要してしまい、開発、品質などさまざまな業務における効率低下を招いています。また、複数の企業間で統合的な生産システムを構築するサプライヤチェーンにおいても、近年のグローバル化により、部品や組み立てに必要な製造データの共有に多大な時間を要し、製品製造にかかる時間やコストが増大するといった課題を抱えています。このような状況から、長距離間通信における高速で安定した信頼性の高い通信基盤へのニーズが高まっていました。

そこでアンリツネットワークスは、WAN高速化装置としてPureFlow® WSX を開発。本装置は、TCP通信の信頼性をそのままに、確認応答や輻輳制御などで時間を要する処理を独自方式で最適化することにより、長距離拠点間であっても物理回線帯域を無駄なく利用することを可能とします。

WAN通信を最適化する手法としては他にキャッシュ方式[※4]UDP方式[※5]がありますが、キャッシュ方式は、頻繁に更新されるデータに関しては効果が得にくいという課題があります。UDP方式はそのほとんどがファイル転送アプリケーションであり、他のアプリケーションとの連携が容易ではなく、更にはTCP通信が確立する確認応答、輻輳制御などの信頼性機能がないという難点があります。

PureFlow® WSX は、キャッシュ方式でもUDP方式でもなく、信頼性の高いTCP通信において、データ転送に多大な時間を要してしまうというお客様の課題を解消し、業務効率の向上を実現します。


[製品概要]

PureFlow® WSX(NF7601A/NF7602A) は、距離遅延に伴うTCP通信速度の低下を抑え、大容量データを高速で転送することができるネットワークアプライアンス製品です。最大10Gbpsのスループットと高精細帯域制御機能を有し、伝送遅延が大きいグローバルネットワークでも自在に制御することができます。

また、TCP-FEC[※6]機能の搭載により、インターネットなどパケット廃棄率が比較的大きい環境においても、安定したスループットを維持することができます。


[ PureFlow® WSX(NF7601A/NF7602A)についてもっと詳しく ]


[主な機能・特長]

■独自開発TCP高速化エンジン「WARP」を搭載 10Gbpsのスループットを実現

アンリツネットワークスは、TCP通信における処理方式を細部から最適化しました。
これにより本装置はセッションあたりの性能 1Gbps超を実現し、装置全体においては10Gbpsのスループットを実現しています。

■TCP-FEC機能を搭載

本装置はTCPパケット送信時にあらかじめ復元用の冗長データを付加することで、損失したパケットを受信側で復元可能にするTCP-FEC機能を搭載しています。インターネットなどパケット廃棄率が比較的大きい環境においても、パケットロスによるスループット低下を防ぎ、安定した通信を維持することができます。

■高精度帯域制御で柔軟なQoS制御を実現

本装置は、TCP高速化に加え、フローごとのきめ細かな帯域制御や優先制御が可能であり、柔軟なQoS[※7]制御が行えます。

■最大4,096のQoS制御シナリオ構築可能

本装置は1回線あたり双方向で合計4,096のQoS制御シナリオを構築し、それぞれのシナリオ毎に保証帯域などの制御ポリシーを設定することが可能です。

■利用環境によりメディアタイプを選択することができるSFPモジュール用スロット搭載

本装置は、インターフェースとしてSFP[※8]スロットタイプを採用しています。お客様はネットワーク環境に応じてSFPを自由に選択することが出来ます。対応するSFPモジュールは4種類で、メディアタイプ(光、銅線)、距離(光IF選択時)に応じて使い分けることが可能です。

[対象市場・用途]

対象市場

製造業、コンテンツ作成・配信事業者、製薬・医療従事者、通信事業者、クラウド事業者、データセンタ事業者

用途

グローバルな拠点間など、長距離間で転送する大容量データの高速化、転送時間短縮


[※用語解説]

[※1]WAN
「Wide Area Network」の略称。国内県間や海外拠点間など、地理的に離れた地点間を接続する通信ネットワークの総称。建物内を接続するLAN(Local Area Network)と対比され、通信事業者が敷設し運用する回線を指すことが多い。

[※2]TCP
「Transmission Control Protocol」の略称。IP通信においてもっとも標準的に使用されるデータ転送プロトコル。WEB の閲覧や、Windows のファイル共有等多くのアプリケーションで使用される。

[※3]WARP
「WAN Acceleration Relay Pipeline」の略称。アンリツネットワークスが独自開発したTCP通信を高速化するためのアルゴリズム。

[※4]キャッシュ方式
WANを挟んだ両端に備える装置に過去のデータを蓄積しておき、そのデータを必要とする端末は最寄りの装置から取得するWAN最適化手法。更新頻度の低いデータに関してはWANを経由しない高速通信が可能となるが、頻繁に更新されるデータではキャッシュ効果が得にくく、装置導入前と変わらない結果となることがある。

[※5]UDP方式
アプリケーションによりTCP通信を単純なUDP通信に変換することで独自の制御下で高速化する手法。UDP通信は確認応答、輻輳制御がないため高速通信が可能になる反面、信頼性が低下する。

[※6]TCP-FEC
「TCP Forward Error Correction」の略称。TCPパケット送信時にあらかじめ復元用の冗長データを付加することで、損失したパケットを受信側で復元可能にする方式。パケットロスによるスループット低下を防ぐことができる。

[※7]QoS
「Quality of Service」の略称。ネットワークで提供するサービス品質。さまざまな通信種別に対し、帯域制御や優先制御を施すことで通信の品質を確保すること。

[※8]SFP:Small Form factor Pluggableの略
脱着可能なギガビットイーサネット用の光トランシーバ。

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